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夜明けの月
4℃の指輪が光る
君はとても綺麗で
泣けてしまうくらい
たくさん苦労した君だから
誰よりも幸せになってほしい
傷付けてしまった
憧れの人
君の優しさがわかったのは
随分後のことだった
何度でも歌うよ
罪滅ぼしにも
ならないけど
一歩一歩
君の足元に
灯れ光よ
日向の彼のもとへ
もう二度と君が
迷わないように
クチナシが香る
朝焼けの道
不安げな足音が
軽やかに弾む間際
離れた手を振って
朝露に濡れる笑顔
どうか
“永遠“でいて
願いを込めて歌うよ
君がこの瞬間の幸せを忘れても
その手の温もりを離さないように
芽吹いた光を育めるように
祈ってる
太陽が昇ったら
もう振り向かないで
滲んでいく私を
君には見られたくないから