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夜のあわい
都心の雨の匂い
極彩色の光が
夜を歌ってる
高速を駆ける流星群が
はたと止んで
束の間の、静けさ。
恋をしたのだ、と
貴方は言う
私は笑んで、
堕ちた。
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ざわめきを追って
さまよっていた
硝子の樹林
言葉の渦
夜を翔る光
君に仕掛けたのは
悪戯かもしれない
雨に飽いた……
寂しがりやの
☆★☆★☆★☆★☆★
昨夜今夜と
恋人たちは
名前を変えて
確かならざるものを
追い求めてる
摩天楼の狭間
偽星が惑う
四角い夜空
涙が伝って
誰かの残滓を
押し流した