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言の葉ひらひら  作者: Jade
11/100

voiceless

生きたくて

死にたくて

わたしは

0に帰る


夜明け前の

張りつめた窓際


配達のバイクが

静寂を切り裂いて

朝が始まる


犬の挨拶

雨戸を開ける音

親子喧嘩


他愛ない日々の

幸福に焦がれる


気配さえない

わたしに朝を教えてくれたひと


忘却の作業は

心を引き連れて

葬ってしまった


思い出の温もりは

冷たくて

焼き付いた光が

わたしを覚ます


一歩も動けない

本当は


それでも


「いってきます」

無音に響く、声。


1を刻む儀式

鏡を見て

顔を作る

瞬き一つ

ドアの外

ーー

そして

今日の夢も

忘れることにした

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