最初の世界講座
「そう言えば、この世界なんで滅びそうになってるんだ?村に行けばわかるか?」
(…この世界はですね、五体の竜に支配されているんです。毎日毎日竜に怯え、生け贄を用意し、延命している世界なんです。)
「…逃げたりできないのか?」
(逃げた例もあるんですが、竜は人の気配に敏感で結局見つかってしまうんです。)
「ちょっと待て!じゃあ俺も…」
(見つかるとアウトですね。)
「竜はレベル幾つくらいで倒せる?」
(う~ん、多少誤差があると思いますが20ぐらいでしょうか?)
「思ったより低いな。」
(最初ですから。私だって考えているんですよ。)
もっと難しい世界もあると。
「見つかるとまずいな…。隠密を展開しながら『隠密Lv2になりました。』ビックリした!」
使った瞬間上がったぞ!まあいい。好都合だ。
(そうそう、この世界の人種は人間とドワーフですね。ドワーフって知ってますか?)
「合ってるか知らんが、人間に比べて背が低く寿命は長く器用な種族かな。」
(そうです、主に鍛冶が得意ですね。)
合ってるな。
(あっ、言うの忘れてました。この世界には人の名前がありません。)
「ん?どういう意味だ?」
(え~とですね。人を呼ぶときは特徴や職業で呼ぶんです。青髪青年とか髭を蓄えてるお爺さんとか、はたまた商人とか。この世界の住人のステータスを見ると名前の欄は、なしになってます。)
不便だな。 名前は、名乗らないようにしよう。黒髪青年と。
(早く村に行って装備を整えましょう。冒険の醍醐味ですね!)
「お金はどうするんだ?」
(貴方の空間魔法の中にありますよ。)
空間魔法?ああ、オールマジックの中にあるな。
「空間袋『オールマジックLv2になりました。』またかよ!」
お金を取り出してみる。金貨50枚ピッタリ。
「金貨一枚でどれくらいの価値だ?」
(銅貨、銀貨、金貨、白金貨、黒金貨の順に1円、100円、一万円、百万円、一億円の認識で大丈夫です。)
ふーん、じゃあ五十万円…、あれ?
「俺が死ぬ前に持ってた金も五十万円なんだが?遊べるように。」
(…。)
「まさか、お前!」
(あっ!前方で馬車が襲われてますよ!助けましょう!)
話そらしやがった!この野郎!俺のバイトの金が!くそっ!襲われているのも事実!はあ、助けに行くか。
ダイスケ・サトウ
種族 人間
ジョブ 救世主
Lv 5
HP 217/217
MP 105/105
力 92+5+10
防御 81+0+9
敏捷 87+0+9
魔力 76+0+8
魔防 81+0+9
運 1000
スキル
オールウエポンLv2
オールマジックLv2↑
テイマーLv1
身体能力強化Lv1
索敵Lv1
罠対策Lv1
HP・MP自然回復Lv1
MP消費軽減Lv1
状態異常耐性Lv1
魔法耐性Lv1
属性耐性Lv1
隠密Lv2↑
家事Lv1
鍛冶Lv1
薬生成Lv1
無詠唱
魔眼
旅行の女神ベルの加護
装備
武器
木の棒 (力+5)
防具
頭 なし
体 異世界の私服
腕 なし
足 異世界の靴
装飾品 なし
称号
『転生者』