息抜きその一
近藤は婆さんにお別れの挨拶を済ませた。
「よし!ベル、次の世界に頼む!」
はあ、いくつあるんだよ異世界…。早く地球に、日本に、家に帰りたいな…。
(はい!それでは動かないで下さいね!あっ、今度の世界は魔物はいますが既に平和ですから安心してください。)
「何でだよ!」
さっさと目的を達成してーんだよ!
(いえ、だってたまには息抜きだって必要でしょう?)
むっ、よく考えると少し躍起になってたかもしれない。でもなあ…。まあ、ベルがそう言うならそうするか。
「どうしたんですか?」
ランが不思議そうに聞く。そういえば、俺以外ベルの声聞こえないもんな。
「いや、次の世界は息抜きなんだと。特に何かする必要もない。」
「良いんでしょうか?」
「焦る必要もないし、俺は良いと思うが。」
そう言うと全員納得した。何か俺がリーダーみたいだな。確かに、もとは俺が始まりだからな。
(では!いきますよ!はい!)
そして、次の世界に向かった。
俺達は何処か森の中に着いた。一度くらい国か村の前に飛ばせよ…。いや、目撃者を出さないようにしているのか?
「グギャー!」
うわっ!いきなり魔物かよ!
マッドゴリラ
種族 魔物
Lv574
HP 406517/406517
MP 0/0
力 59621
防御 43257
敏捷 56812
魔力 0
魔防 47521
運 56
スキル
体術Lv96
装備
武器
なし
防具
頭 なし
体 なし
腕 なし
足 なし
装飾品 なし
なんつーか、下手に小細工スキルが無い分ステータスが高いな…。って現実逃避してる場合じゃねぇ!どうする!?とりあえず…。
「スライム!時間を稼いでくれ!俺達が逃げきったのを確認したらすぐに追いかけてくれ!」
防御∞なら大丈夫なはず!だが、少し計算違いがあった。やつはスライムを無視して俺達を追いかけ始めた。しまった!俺達だけを狙う可能性と敏捷を考慮してなかった!やつが、マッドゴリラが俺達に追いつき立ち塞がる。詰んだ…。
「え~と、あっ!ありました!薬草!これで、依頼達成ですね!」
なんて思ってると中性的な顔立ちの男がマッドゴリラの前で薬草をむしっていた。何やってんだ!死ぬぞ!
「グオオオーーー!!」
マッドゴリラが爪を降り下ろそうとした。見知らぬ男だが、助けたい!だが、すまない!俺達はまだ無力なんだ…。
「邪魔です!」
男が軽く、杖の下半分と剣の上半分がくっついてできたような変な武器で凪ぎ払った。すると、マッドゴリラが真っ二つになった。えっ?
「さて、帰りましょうか。あっ、旅人の方ですか?」
男が話しかけてくるが、事態に頭が追いつかない。あの魔物はLv500を超えてたんだぞ?それを瞬殺?何者なんだ?
シオン(シーナ)
種族 人間?
ジョブ 魔双銃士・魔双杖剣士
Lv195236
HP 10兆5007億…(8兆6514億…)/10兆5007億…(8兆6514億…)
MP 8兆4952億…(11兆1106億…)/8兆4952億…(11兆1106億…)
力 7兆54214億…(4兆2357億…)+200兆
防御 4兆5625億…(4兆5625億…)+20兆
敏捷 8兆9521億…(6兆5321億…)+80兆
魔力 6兆9214億…(9兆5321億…)+200兆
魔防 ∞(∞)
運 51(51)
スキル
剣Lv524
銃Lv324
杖Lv762
杖剣Lv999(max)
オールマジックLv999(max)
状態異常耐性Lv856
薬生成Lv85
鍛冶Lv71
気配察知Lv752
手加減
視力超強化
二刀流
魔法無効
魔法没収
無限連射
執念
真実の眼
無詠唱
気
共鳴
シフトウエポン
リベンジ
スピリッツⅤ
ジェネレーション(???)
テリトリー
???の加護
???の加護
???の加護
装備
武器
始まりの杖剣(力+100兆 魔力+100兆 専用魔法『魔力集合』『魔力補充』)+終わりの杖剣(力+100兆 魔力+100兆 魔法威力×100 全てを斬る力)
セット効果 専用魔法『破滅閃光』
控え武器 ゴッドスレイヤー×2
防具
頭 不死鳥の髪飾り (即死無効 毎秒HP自動回復10%)
体 神衣 (防御+20兆 敏捷+30兆 自動修復)
腕 神木の腕輪 (神の武器以外で破壊不可)
足 天空のブーツ (敏捷+50兆 敏捷上昇 空中散歩)
装飾品 神秘の御守り(流れ星???)
称号
『神殺し』対神与ダメージ+50%
『???の生まれ変わり』一度見ただけで魔法を覚える ステータスが極端に伸びやすくなる。
『最強の弟子』『最強』の弟子の証 ステータスが極端に伸びやすくなる。
『魔物の天敵』対魔物与ダメージ+100%
『神の親友』神の親友の証
えっ?何者?ベルよりレベルたけー!ステータスも狂ってるが、装備がもっと狂ってる!?えっ?えっ?俺の魔眼がおかしいのか!?それより何で名前とステータスが二つ…、それ以外にも突っ込みどころがありすぎてどこから突っ込めばいいのかわからねえ!
「…?どうかされましたか?」
「い、いや助かりました。」
そうだよな。助けてもらったんだよな。あまり得意ではないが、敬語で話そう。
「どちらに向かってらっしゃるのですか?」
優しげに尋ねてくる。副音声で近くなら送りますよ?と聞こえてくる。送ってくれ!
「と、とりあえず何処か近くの村か国に…。」
「近くといえばコテナですね。僕もそこの国出身なのでよろしければ、お送りしましょうか?」
「お願いします!」
「あっ、自己紹介がまだでしたね。僕の名前はシオンです。よろしくお願いします。」
「ダ、ダイスケです。よろしくお願いします…。」
すっげえ緊張する!心臓バクバク言ってる!
「助けていただいてありがとうございます。ランです。」
近藤が何でそんなに緊張してんの?って目で見てくる。いいから自己紹介しろよ!
「タカシです。よろしくお願いします。」
そして、俺達はシオンさんについていった。




