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ワールド・トラベラー  作者: アクト
17/21

噂をすれば

「ギルドカードを…ですか?身分証明のためですか?冒険のためですか?」

受け付けの人やる気…、いや覇気がないな。自称勇者が暴れているから当然か。…前の世界でも竜が暴れていたが、そんなことなかったけどな。あの時は、生け贄が当たり前になっていたのか?

と、脱線したか。身分証明と冒険、一応両方…か?

「両方で。」

「では、ここに名前を書いて下さい。その後ジョブにもついていただくことになります。」

「いえ、すでにジョブについています。」

「…ギルドカード持ってないんですよね?」

「紛失してしまいまして。」

「そうだったんですか。失礼しました。」

くそ女神!ギルドカード持ってないのにジョブについてるのはおかしいと最初から言え!咄嗟についた嘘が通用して良かった…。

その後、二、三質問されたが、無難な受け答えをしてギルドカードを手に入れた。




不審者卒業!ギルドカードバンザーイ!それにしても、ギルドカード手に入れるのに一悶着あるもんだが、俺の場合無かったな。良心的なのか、疲弊しているのか。どっちでも良いか。

「ああ、悪魔があそこに…。息子の命を奪ったあの男が…!」

歩いているとなんか憤っている婆さんがいるぞ?ん?もしかして、あれが勇者か?

「死ねー!!」

無茶だ、婆さん!婆さんがナイフを取りだし、勇者であろう男に襲いかかるが、

「邪魔だ!鬱陶しい!」

危ない!蹴り殺すきだ!

(防膜(センチネル)!)

バレないように念じる。婆さんに防御魔法を施す。

「ぐは!」

すっごい飛ばされたけど、魔法は間に合ってたぞ!痙攣している。生きてはいるな。

そこに見覚えのある顔があった。

「お婆ちゃん、大丈夫っすか!?」

頬に大きな傷があり、

「ああ、ああ、ありがとうね。」

「気にしなくて良いっすよ。家まで送りますよ?」

「すまないねぇ。」

目付きは鋭くヤンキー顔なのに、

「ここで良いっすか?」

老人に対して親切でおんぶをして家まで運んでいる。

俺の親友の一人が何故かこの世界にいた。

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