この世界のラスボス
翌日
(残り一体ですね!残すはドラゴンゾンビ!今までの竜の中でもステータスが抜き出ています!)
ベルが興奮気味に話してくる。あと一体?最弱はどうなったんだ?誰かが倒したのか?まあいいか。それよりゾンビか。タフそうだな。
「ドラゴンゾンビの位置を教えてくれ。」
(はい!)
頭に位置が流れ込んでくる。…慣れねぇな。吐き気がする。
「さて、行くか。」
今までと同じように空間魔法で移動した。
ドラゴンゾンビ
種族 魔物
Lv30
HP 3152/3152
MP 962/962
力 765
防御 ∞
敏捷 1
魔力 762
魔防 563
運 1
スキル
ブレスLv20
逆鱗
覇気
王の威圧
ゾンビ
装備
武器
なし
防具
頭 なし
体 なし
腕 なし
足 なし
装飾品 なし
…ふざけているのか?何だあのステータスは!ただ骨だけになり、足が無くなっているためか敏捷は1だけどな。あそこから動けないはず…。
「貴様らか…、我が配下を殺したのは!」
ブレスがくる。規模がすげぇ!
「空間転移!」
慌てて空間魔法で回避する。あぶねぇ…。だが背後はとった。フルボッコ開始!ゾンビだから光かな?
「雷光剣!光翼剣!光雨!」
光輝く雷の剣で斬りつけ、追撃で刀身を光の翼に形を変えもう一撃加える。最後に光の雨を降らせた。補足だが属性が二つだと弱点優先らしい。…体力ありすぎだ!全然減らねぇ!
「くらえ!」
尻尾で攻撃してくる。振り向けないもんな?余裕でかわす。よくもまあ見ずに攻撃できるな。…何だ?回復してやがる。
(スキルのゾンビはHP自動回復です!十秒で1%回復します!)
なんだと!羨ましい!こっちは歩かないと回復しないんだぞ!自然回復は1000歩でレベル分の%回復らしい。
尻尾を避けているうちに全回復させてしまった。
「こざかしい!女から殺してくれる!」
よりにもよってランを狙いやがった!
「きゃあーーー!!」
スライムの守護が発動し庇う。守護は仲間が致死ダメージを受けそうになる時、その味方の目の前に瞬間移動し庇うスキルだ。…ということはランはあの攻撃で一撃か。常にスライムに守っていてもらおう。これで一対一。半端な攻撃ではすぐに回復してしまう。ならば!
「運命紙片!」
トランプ五枚で斬り裂き、帰ってくる。何で帰ってくるんだよ!…またロイヤルストレートフラッシュだ。今度はクラブ。ドラゴンゾンビに何かが付与される。何だ?
「ぐっ、うう、力が…抜けていく。」
見ると全ての状態異常、能力低下になっていた。これなら!…いや!もう一度!
「運命紙片!」
再び斬り裂き、帰ってくる。
「グワアアアーーー!!」
それだけで大ダメージだ。一割削れる。だがまだ終わりじゃない。スペードのロイヤルストレートフラッシュだ。…もしかしてこれって、最初の一撃の威力を極端に上げるんじゃ…。ということは、あの時山が消えたのは…。よし!今使える最大の光魔法を!
「神鉄槌!」
「…何だ?…なっ!」
巨大な光の柱が現れ、ドラゴンゾンビを潰す。最大にするんじゃなかった!深く貫きすぎて、マグマが出てきた!
「ヌオオオーー!!ぬ、抜けん!」
柱に大地ごと貫かれてドラゴンゾンビは動けない。ざまあ。
「じゃあな。」
俺達は空間魔法で帰らせてもらう。それから十分後レベルアップのアナウンスが聞こえた。




