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「お、来た来た」
「あ、久しぶりですね、先輩」
静が空手着を着て道場へ行くといつものメンバーの他にすでに引退した先輩がいた。
技にキレがあり、人当たりもよい。静が尊敬する先輩の一人だ。
「どーしたよ、最近元気無いそうじゃないか?」
「誰に聞いたんですか?」
静が眉をつりあげる。
「あいつ」
先輩は離れたところで他のメンバーとの談笑にも加わらずに黙々と準備体操をしている女子を指さした。
「桜さん?」
「そう、さっちゃん」
先輩は以外でしょ、と言いたそうに、にやっと笑っていた。
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