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座席。

ケルベロス。

作者: caem


 ひとつでも厄介なのに まさか ふたつに増えるだなんて


 それから またひとつ もう 混乱してしまうぐらいなんだ


 からだはひとつだけど とにかく もて余してしまっている


「お前はあっちに向けよ」


「いや、お前こそ、あっちにいけよ」


「‥‥仲良くしようよ~」


 真ん中はいつも世知辛い


 仲を取り持つ係で決定していました


 漆黒のからだと 火を吹く特技 そこまでは良かったけど


 統制が取れない ケルベロスは いつも困っていました


 これでも 地獄の番犬なのに



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