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悠久の宴にようこそ  作者: 夜櫻 雅織
第一章:森の覇者

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第43話 私だけの、傀儡国の誕生

【前回】国家の心臓、魔力循環クリスタルを手中に収めた

第43話 私だけの、傀儡国の誕生


――ここはもう、私の実験場だ。


 昨晩未明。

 以前に1度現王の殺害を目論んで失敗し、反逆罪で捕まっていた第6王女のルシェラ・リーゼ=フェルア。

 牢屋を見張っていた兵士達を虐殺したのちに牢屋を脱走し、国王を殺害。

 真夜中に物音に気付いた勉学に励んでいた第1王子 アード・ルーゼ=フェルアの健闘により逮捕。本日午前10時に、王都にある “神の懺悔場” にて火炙りの刑となり、処刑。


「それが社会の知る、この国で起きた惨劇だ。」


 だがしかし。

 その裏で帝国が好きだった第1王子の願いを叶えてやる事にした。この国を帝国と化し、


「父は愚かだった。自由になどするからこうなるのだ。尊重しなければ、敬意を示さねばならぬ物を誤ったからこのような惨劇を引き起こしたのだ。」


 その言葉で火が点いたこの国では元国王を崇めていた者達への虐殺が始まった。

 この国の者、旅人、商人、貴族に至るまで。何の格差差別もなく火種は大きな炎となってそれらを呑み込んだ。

 そして、かつて第1王子だった帝王は告げる。


「これより、我が国は帝国 ルードゥゲイルとして新たに世に進出する。忠誠を謳わぬ者には死を。忠義には永久の栄光と繁栄を。」


 私が新たに開発した魔法 〈愚者の(マリオネット・)遊戯劇(パレード)〉。

 人格、性格、知識、技術。人としての全てを残したまま、まるで奴隷のように絶対的で、従者のように従順な操り人形を作る魔法で、私が心の中で唱えるだけで操り師のようにその人間の思考すらも読み取った上で命令を送り返してマリオネットとする事が出来る。

 顔の表情も、声のトーンも、その場のテンションも、全て私の意のまま。

 無論、解除魔法対策もちゃんと考えて作ったから安心してほしい。

 術者、この場合私の魔力保有量を上回らない限り解ける事はなく、むしろ〈愚者の(マリオネット・)遊戯劇(パレード)〉を複製して解除魔法を行使した相手をもマリオネットに出来る。仮に、〈愚者の(マリオネット・)遊戯劇(パレード)〉が解けた場合は元マリオネットは風船のように膨張し、何倍にも危険性の倍増された胃酸を辺りにまき散らすように爆発する肉塊へと化す。


 私に従わん玩具は要らん。それすらも出来んのであればただ死ねば良い。


 そもそも論として、私は今回 “龍脈とこの帝国の双方に連結されたクリスタルの1部を取り込んだ”。言わば、今の私の魔力保有量は龍脈と帝国全てに満たされた魔力と私が本来持つ魔力を全て足した物。幾ら何でも私に魔力保有量で勝てる者などおらんだろう。

 お察しの通り、第1王子を始めとする “王家の生き残り” 全員にこれを掛けた。

 近いうちに仲間(傀儡)に引き摺り込む予定だった商人ギルドマスター 九尾のアルフ・カーシェ。竜種の魔導士ギルドマスター アンディールドラゴンのアルジュレッド・ゲイラ。竜種の院長  ゴースドディールのギルディール・ベクジューカ。騎士団の団長 鬼のアルグトール・フェフューカの計4名を〈愚者の(マリオネット・)遊戯劇(パレード)〉を掛けた。



 これで、私のお気に入り箱(箱庭)が完成した。

――次回「第44話 貴方はいつ見ても美しい―――アルフ・カーシェ」


ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

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感想なども励みになります。


今後とも『悠久の宴にようこそ』をよろしくお願いいたします。


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