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悠久の宴にようこそ  作者: 夜櫻 雅織
第一章:森の覇者

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第35話 魔法的量産工場の確保

【前回】新たな傀儡、九尾の商人ギルドマスター、アルフ・カーシュを手に入れた

第35話 魔法的量産工場の確保


――供給源の次は、戦闘力を。


「主、他に館内にお嬢様の手中に堕ちていない者はおりません。」

「そうか、ご苦労。しかし……悪魔の力というのは便利だな。姿まで魔法で変えられるのか。」

「はい。主もご存知の通り、声も変える事が出来ますのでご所望とあれば、いつ何時でも。」

「あぁ、また必要になればその時は頼む。」


 この国第2の脅威、魔導士ギルドを早速鎮圧した。

 一度は彼らの油断を誘う為にシルアを呼び出そうかとは思ったが……ルイスがシルアに化けてくれた為、そのまま作戦を結構する事となった。

 今日が魔導士ギルド内に掲載されている依頼が更新される日なのもあって沢山の人が集まっていた。それはまるで、私にとって格好の餌場以外何者でもなく、面白いぐらい簡単に制圧した。

 今では大半の魔導士達が地面に這い蹲って私の影に絡められ、夢を介して順調に洗脳が進んでいる。これからは直に私の物になるであろうこの国からの依頼と称し、ここを私用研究機関とする。

 とはいっても大半は量産を目的とする物しかこいつらには依頼しないだろうが、それでも居てくれなければ困る。奴隷らしく、主人の為に全てを尽くしていれば良い。

 だがこのままだと今現在魔導士ギルドに居る者にしか影響力を及ぼす事が出来ない為、物はついでと魔導士ギルドへ登録する為に手を翳すクリスタルに少し細工をしておいた。これにより、この魔導士ギルドは半永続的に私の役に立つ奴隷を量産してくれる事だろう。


「問題はこいつ……だな。」


 念には念をと、ギルドホールで放った数倍の魅了の魔法を掛けた事によって意識が朦朧とし、立つ事もままならず。何ならこのまま眠り込んでしまいそうな勢いの竜種のギルドマスター、アルジュレッド・ゲイラが居る。

 契約は済んでおり、今はこいつを影で拘束するというよりは包み込むように絡め、その記憶と知識を複製して呑み込んでいる所だが……それが進めば進む程にこいつの利用価値が跳ね上がっている。

 正直、こいつはあまりに優秀過ぎて他の何者かに奪われるような事は断じてあってはならないような存在。今は間に合わせで奴隷としているが……奴隷にしておくにはあまりにも惜しい。

 かと言って仲間にする程ではなく、下僕や使い魔にするぐらいが丁度良い人物と言える。

 だが、今はまだそれが出来るだけの魔法がない。もう少し研究しなければならない為、そんな魔法が出来た暁には優先して契約を上書きしなければならない。

 そもそも、こいつに数倍の魅了の魔法をわざわざ掛けたのはこいつが竜種だったから。

 竜種というのは、元々魔法耐性が平均的に強い。勿論竜種といえども弱い奴も居れば、強過ぎて殺すしかない者も居るが警戒し過ぎたばっかりに少し過剰に魔法を掛け過ぎたが変に抵抗される可能性を考えるとこれで良かったのかもしれない。

 そんな竜種の中でもかなりレアなアンディールドラゴン。

 それは死後、アンデッドのドラゴンになって骨が折れてただの置物になったとしても魔力さえあれば死ぬ事のない種族だったりする。

 これだけ、十分利用価値がある。


「……。」

「主、この男がどうかされましたか。」

「種族的にも能力的にもかなり優秀でな。帝国が完成したら人格操作や記憶喪失に刺せて教育のし直し、なんてのも出来るように研究せねばならん。……別にこのまま知識だけ残して子供に戻し、育て直すというのも手ではあるがその手の魔法も今はなくてな……。」

「それでしたら主、1つ面白い物がございます。」

「ほう。」

「シルアが作り出した魔法生物なのですが……〈独蛇の傲慢(サーペント・モノイド)〉という物がございまして。それを利用すればバイタルや思考、これを飲ませた者を遠隔で操る事も可能だそうです。これを使えばシルアを介して常に管理・監視出来るかと。」

「成程、素晴らしい。では頼めるか。」

「承りました、主。」

――次回「第36話 知識に囚われた下僕」


ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

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今後とも『悠久の宴にようこそ』をよろしくお願いいたします。


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