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悠久の宴にようこそ  作者: 夜櫻 雅織
第一章:森の覇者

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第23話 自らの足で調べてその頭で学べ

【前回】散歩中、自分達で捨てたルーナを探す天使を捕縛した

第23話 自らの足で調べてその頭で学べ


――たまにはこういうのも。


「お、お嬢様が直々に街へ……ですか?」

「あぁ。少し、幾つか調べたい事があってな。ついでだ、色々換金もしてこよう。」

「……分かりました。では、お嬢様。1つだけ私の些細な願いを聞き入れてはいただけないでしょうか。」

「言ってみろ。」

「誰でも構いません、必ず誰か1人連れて行ってください。お嬢様お1人と言うのは……了承しかねます。」

「分かった。ルーザ、出られるか。」

「はい、ご主人様。出れはするけど……何処行くの?」

「街だ。幾つか用があってな、物を売りに行くついでに色々見て回る。」

「りょ~かい。じゃあご主人様、荷物は全部俺が持つから俺に頂戴。」

「……別に魔法を使えば」

「俺が持ちたいって言ってんの!」

「……はぁ。分かった分かった。」


 何を隠そう、私は数か月前まで半世紀程眠っていた身。たかが半世紀如きで何かが大きく変わるとは思わないが、その半世紀が何らかの節目となって外の世界が私の最後の記憶からかなり大きく異なっている可能性は大いにあり得る。

 特に、人間。

 基本的に数多の非人間族に比べて劣る所の多い人間は、その大きな特徴として進歩の発展速度が異常。他の非人間族はそこまで寿命に制限がない事から長く時間を掛けるも、彼らは恐ろしい速度で成長し。学習し。そして、技術を発展させ、文明も文化レベルも上げる。

 そんな彼らの成長に関しては私でもあまり詳しい事は知らない。しかし、知っておかなければ後で困るであろう事は分かっている事だ。なら、たまにはこうやって私自ら街へ踏み出すのも悪くはないだろう。


 もしかしたら他にも何か得られる物があるかもしれないからな。


「シルア、お前もこれで文句はないな?」

「……はい。問題ございません。」

「ルーザ、さっさと売る物を売って次の作業に入ろう。……今日は色々と忙しいからな。」

「……? ご主人様、何をそんなに急いでるんだ?」

「まぁ、時が満ちれば自ずとその答えも分かるさ。」

――次回「第24話 得られる全てを手中へ納め」


ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

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感想なども励みになります。


今後とも『悠久の宴にようこそ』をよろしくお願いいたします。


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