第13話 多才で何より
【前回】堕天使をより飼い慣らし易くする為、腹心達にも手伝ってもらう事にした
第13話 多才で何より
――物語は少しずつ動き出す。
コンコンコンッ。
「ご、ご歓談中失礼します。」
「ルーナか、どうした。」
肌が白いのもあり、上手く大人用のメイド服を彼女の身長や体格で調整されたそれは本当によく似合う。……今綺麗な分、後でその小綺麗さがなくなった時の表情が楽しみで仕方ない。
少しばかり手招いて、近付いてきたルーナの小さな手を取ってみるがまだ保護して間もない事もあり、骨と皮だけのその体は何とも惜しい。早く丁度良く太ってもらわなければ。
「か、カルストゥーラお嬢様……?」
「気にするな、ただ……よく似合ってると思ってな。」
赤くなったその表情ですらも愛おしい。本当に、早く食べてしまいたい。
「こ、光栄です……カルストゥーラお嬢様。」
「にしてもよくサイズがあったな。」
「し、シルアお姉様がご用意してくださいました。」
シルアお姉様、か。随分と気に入っているようだな。
「見本は沢山ございましたから! それを元に一から作り直したんです。」
「相変わらず器用で何よりだ。」
「お料理の腕はないようですが。」
「何で虐めるのよ!」
「それで、ルーナ。何か用があってここへ来たのでは?」
「は、はいっ! 実はエルフが来ておりまして……。至急、カルストゥーラお嬢様にお話があると。」
「そうか、直ぐ向かう。案内してくれるか?」
「はいっ!」
――次回「第14話 どんな土産を用意してやろうかな」
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