Chapter 008_電磁投射砲
~だいたい1年前~
「れ、れ~る…がん?」
「・・・電磁投射砲。・・・EMRと言ってもいい。」
「でんじ…い、い~えむ…あ?」
「・・・Electro-Magnetic Railgun」
「…わかる言葉で頼む。」
「・・・レールガン。」
理系の憧れ(個人の感想です)
ロマン武器!
レールガン!!
「…要するに魔弾だろ?」
「・・・魔弾って言うなし。スナイピングだしっ!」
「…名前なんてどうでもいい。アレの応用…ってことだろ?」
「・・・ま。」
「やっぱ、魔弾じゃn」
「ルクスのイジワル!!」
説明しよー!!
リブラリアには
①電気伝導性のある弾丸を生み出す
【鉛弾魔法】
金属性 第4階位
②電極棒となりうる金属線を生み出す
【琴線魔法】(New!)
金属性 第7階位
③電源となりうる
【雷谷魔法】
土属性 第7階位
④絶縁性のある砲身となりうる
【纏風魔法】
風属性 第2階位
⑤照準を定めるのに必須の
【鷹の目魔法】
風属性 第3階位
という5つの魔法が存在する。
コレを見れば #\同志/# の皆もコウ思うハズだ!!
・・・あれ?
これ、イケるんじゃね?
夢のレールガン
撃てちゃうんじゃね!?!?
指パッチンで
“放て”ちゃうんじゃね!!!
(※ちなみに、今までヤらなかったのは。②の魔法をルクスから教えてもらうまで知らなかったため。【剣の魔術師】さまさまである!!)
「…5つのアンサンブルですか?」
「ま、まあ…。纏風魔法に関しては、おねーちゃんは常時発現させているみたいだから。問題ないだろうけど…」
「…幾らお前でも無理だろ?」
「・・・理論上、私は12個まで同時行使できる。実績もあるから・・・たぶん。できると思う。」
(※訓練の成果で、同時行使のライン数は指輪8ライン+私自身(5ライン-指輪に専有される1ライン)=12ラインになりました!フォニアは成長しているのだよ!!)
「「…」」
風の森では
【神判魔法】 第12階位
【燐塔魔法】 第9階位
【汞竜魔法】 第9階位
【纏風魔法】 第2階位
に加えて、お節介天使も側にいたから。
事実上、6つの魔法をアンサンブルしていた事になる。
・・・いま思えば。
高位の魔法をこんなにいっぱい唱えれば・・・
そりゃあ。魔力切れにもなるよね・・・
って感じだけど。
ソレはともかく!
「・・・試してみる!!」
と、練習を始めたのは
獣人王国に入った直後の事だった・・・
・・・
・・
・
〜1ヶ月前〜
「・・・放てー!!」
理論がある。
実績もある。
ならば、あとは唱えるだけ!!
『パッチィン!!』
そんなワケで、旅のさなか。
私は夢の実現のために練習に明け暮れた
『バグォウウン!!』
けど・・・
「きゃー!!!」
「ご主人様!!」「お嬢ー様ぁー!?」
失敗
しっぱい
また、シッパイ・・・
「エウロs…」
「向かってる!」
失敗の理由はいろいろだ
アンサンブルの失敗
タイミング不良
イマジネーションの不一致
・・・他にも。
電力過多で弾体が変形しちゃったり
熱暴走でレールが溶解しちゃったり
超高温・高圧力に耐えられなくて“砲身”がプラズマ化しちゃったり。
今日は、雷谷魔法と琴線魔法の接続が悪かったせいで
アーク放電を起こして爆発しちゃった・・・
理論も理屈も解ってる。
実績を積んでポイントも分かってきた。
あとは練習を重ねて精度を上げればできるはず!
なんだけど・・・
「だ、大丈夫か?お嬢!」
「・・・えほっ・・・ダ、ダメ。かもっ・・・」
「お嬢っ!!」「フォニアッ!?」
レールガンは超高出力の攻撃手段だから
“軽く放つ”なんてコトができない。
異世界自由の国の主力艦隊を、停泊している港ごと吹っ飛ばす・・・くらいの
出力で撃ち出さないと
弾体の射出すら“できない”のだ
「ロッ!?ロロロロード!!」
「ふぇ・・・て、てん・・・」
「あぁっ!もうっ!!またですか!?進んで危険を侵さないで下さいっ!!と、いつも忠言させて頂いているではありませか!?…Ⅲ度の火傷なんて、そうそう負うものではありませんよ!!」
「・・・Ⅲ度・・・そっか。・・・だから、痛みすら無いんだ・・・」
「いい加減にして下さいませっ!!」
だから当然。
失敗した時の損害も大きい。
私を守ろうと包んでくれるヒュドラが
毎回、逆召喚されちゃう程度には、大きい。
どうして髪と服が無事なのか?
自分でも不思議で仕方ないよ・・・
「それっ!と…」
「・・・ふにっ・・・・・・」
良い読者のみんなは
十分な安全を確保してから
実験に挑もうね・・・
「・・・あ、ありがとサリ・・・」
治癒してもらって全快したので、
サリエルの膝枕から立ち上がろうとすると・・・
「ダーメーでーすー!!」
「わ」
お節介天使に引き戻されちゃった!?
さらに・・・
「にゅう…ご主人様。心配です…」
目尻から大粒の涙を流す狐ちゃんと・・・
「おみ、っっ…みっ、見てられましぇん!…ひぐっ…えっ、ゔ。うえぇ…」
号泣メイド・・・
「ね様ぁ…大丈夫?」
「ティシア・・・」
「フォニアァ…す、するな。とは、言わないけど…も、もう少し。気を付けようね…」
「・・・フルート・・・」
「…ったく。余計な世話かけさせんな!」
「ルクスも・・・」
そして・・・
「…お前を見ている者がいる…ということを。忘れるな。」
「・・・ゲオ。様・・・」
・・・
「ほぉ…らっ。ロード。…貴女を我が身と思う者もいるのですよ?」
「・・・ぅ・・・」
・・・お節介天使は、
私の頭を優しく撫でながら・・・
「ですから…もう、少しだけ。」
「・・・」
銀色の瞳を夜に浸して・・・
「よく、考えてから。お唱え下さいませ…」
静かに、静かに。
唱えたのだった・・・
「・・・
・・・うん。ごめんね・・・」
・・・
・・
・
~ベヒーモス決戦前日~
「…マジでヤんのかよ?」
「・・・ん!」
「アレはまだ。未完成じゃ…」
「・・・2人の頑張り次第!!」
「「…」」
レールガンが上手くいかないのは・・・要するに、
“精度”の問題だった。
いくら私が魔法を12ライン並列行使できるといっても、数が増えればそれだけ
1つの魔法に対する集中力は落ちてしまう。
行使するのがすべて召喚魔法“じゃない”というのも、原因の1つ。
召喚魔法は召喚獣が、自分で考えて行動してくれるけど、
今回はそうじゃないからね・・・
レールガンを撃つには、非常に繊細な魔力操作とイマジネーションが
要求されるんだけど、
私1人では細かいところまで見切れず。
1つの魔法としては問題にならないレベルの小さなミスが、
大きな失敗に繋がっていたのだ。
レールガンは・・・アレでナカナカ、
“繊細”な兵器なのだ
「はああぁぁ~~~~~…どうなっても知らな…」
「お嬢様に怪我1つ負わせたら。死よりも辛い躾が待っていますからねっ!!」
「………」
アノ爆発事故以来。
みんなの目が厳しくなって
私一人でレールガンの練習をさせてもらえなくなった。
だから、2人を巻きこ・・・じゃなくて。
2人の同志に、
協力を仰ぐことにしたのだ!
「…や、やっぱり止めない?ねぇ、フォニア。」
「・・・ヤる。」
「止め…」
「・・・ヤる。」
「………どうしても?」
「・・・うまくいったら・・・ちゅっ・・・」
「やります!やらせてください!!」
「…チョロ過ぎだろ。チビ…」
・・・こうして!
「・・・んふふっ!!ありがと2人とも!大好き!!」
「っ///…しっ、仕方ねーな!」
「ぼくもだよー!フォニア///」
夢のマジカルレールガンが顕現したのでした!
放てー!!




