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Chapter 039.5_家族会議(コイバナ)<閑話>


でーすっ!


ハッピーバレンタイン!!



甘い・・・かどうかは分かりませんが?

お世話になっている読者様へ物語のプレゼントです!!


届け、この思いっ☆ミ



ではでは、いってみよー↓

「・・・お義兄(にい)様。それで・・・あれからチコ君とはどうなのですか?」


放課後

部活も約束もなかったのでお気に入りの図書館で予習復習をして・・・自宅に帰ろうと外に出たところ・・・偶然にもお義兄様とバッタリ。


傷だらけで泥まみれ。おまけにちょっと臭う・・・

パッと見、捨てられた子犬のようなお義兄様が可愛そうになった私は、魔法で洗濯して乾かして治癒してからタオルで包んであげて、畔邸へと招いた。


「・・・たまには一緒にご飯を食べよう。」と誘ってみた・・・



「う、うめぇ!ウメェなオイ!!…お前、毎日こんなの食ってんのかよ!?」

「っ」

「・・・ローズさん。どうどう・・・」

「むぅ…」


クリストフさん特性の「じゅ〜し〜包み焼きハンバーグ!あま~い人参グラッセ付き!ほくほくポテトがショッパおいしいっ!・・・う!?このキノコ・・・ひょっとして、ベルタさんが引き継いでくれたマジカルキノコ農園の収穫物かな!?ブロッコリーはヤッ!」をお行儀悪く食べ散らかすお義兄様に剣を抜こうとしたローズさんをなだめつつ、



「・・・お気に召せば、また誘って差し上げます。それより・・・質問の答えは?」


みんな気になる、ふたりのその後を尋ねてみると・・・



「期待してるぞマジで!!えぇと…何だっけ?チコ君?あぁ…チコちゃんか。あれから会えてないなぁ…」


ふむふむ。

そう言うって事は、まだ気があるってことか・・・



「・・・あの時みたいに、また誘えば良いではありませんか?」

「簡単に言うけどなぁ…」

「・・・何か問題でも?」


何をナヨナヨ言っているのか、お義兄様!?

(をとこ)を見せろ!



「…どの子も最初はノリ気なんだが…飯に誘うと大抵、続かないんだよなぁ…。チコちゃんにも情けないトコみせちゃったし…」


それは“ヘタレ”たから・・・

って。そんな事言ったらヘタレなお義兄様が(へこ)んでしまいそうなので、ここは・・・



「・・・お酒を飲まなければ良いのでは?」


チコ君の話によると、お義兄様はお酒に弱いらしい。

お酒に強いか弱いかはアルコールの分解酵素の多少に()るので・・・ほぼ、生まれつきの運による。

だから「飲める」「飲めない」には個人差がある。それは仕方ない。

もっとも、お義兄様はまだ10代半ばで体が成長し切っていないから、そのせいも大きいだろうけど・・・


・・・っていうか。

前世の記憶的にはその年でワイン3瓶も空けられたのなら十分だって思うんだよね。むしろチコ君の肝臓がオカシイのでは?・・・魔法か?まほーなのか?



「飯に誘って酒も飲まないなんて、カッコがつかないだろう?」

「・・・別にそんなコト無いと思いますけど?・・・私はいつも、お茶かジュースですし。」

「男はそうもいかないんだよ!」

「・・・それでへばってしまっては、元も子もないではないですか。」

「うぐぅ…」


お義兄様・・・

やはりアナタはアホなのですね。

ちょっと可愛く思えてきた。



「・・・ならいっそ。カフェに誘っては?・・・お酒を飲む前提がありません。」

「おちゃだぁ!?…オレ。詳しくないし…」

「・・・紅茶研究会所属の義妹(いもうと)がいるではないですか!もっと頼ってくださいませ!」


両手をグッと握って、そう言うと・・・



「い、いいの…か!?」


驚いた表情でそう言った。



「・・・無論です!今度みんなでお茶会しましょう!!」

「…」


身振りを入れてそう言うと・・・何故か呆気にとられるお義兄様。



「・・・う?どうしました?」


そう尋ねると・・・



「い、いや…。お前。思ってたよりいいヤツだったんだな!って…」

「・・・失礼な。」

「す、すまん。スマンって!だが…魔女様だ!プリモだ!って。凄かったから、その…」

「・・・お高くとまっていると?」

「…」


まあ・・・そうだよね。



「・・・私は確かに瞳と喉に恵まれましたが・・・それ以外は普通の12歳女子のつもりです。そんな風に思われると悲しいです。」

「す、すまん…」


全員が“そう"という訳じゃないけど・・・上級生からも同級生からも「様」付けされて、距離をとられるのは・・・孤独だよ。


せめて身内くらいは親しく接して欲しい・・・



「お、お前がいいやつなのは分かった!今度からはもっと…そ、その…た、頼らせてもらう!」


・・・だからお義兄様がそう言ってくれるのは嬉しい。



「・・・はい。頼って下さい。」











けど、



「・・・お金は貸しませんからね。」

「ぐ…」

「・・・あと、女の子も紹介しません。」

「なんでだぁっ!?」

「・・・先ほどの頬の傷!さては・・・女の子絡みですね!!違いますか!?」

「…」

「・・・ほらやっぱり!大方、壺の娼館にでも行って、無理言って嫌がられて引っ掻かれて捕まって川にほっぽりこまれたんでしょ?」

「お、おまっ!?さ、さては見て…」



「・・・サイテーッ!!『火種よ』イグニッションふぁいあー!!」

『パチィンッ!!』

・・・って。

全然甘くなかったですね。むしろ焦げ臭いって言うか・・・


それにフォニアが・・・普通の・・・フツー?

何言ってんの?コの子?



・・・ま、まあ!それはともかく!!

楽しんでいただけましたら、幸甚です。



今後ともどうぞ

・・・よろしくねっ!

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