Chapter 018.5_祝理のお祝い <閑話>
林檎です。
再び閑話を挟みます。
本話。かなり短い文章となっております。ご了承くださいませ。
「ティシアちゃん!お姉様からプレゼントが届いたわよ!!」
ほしつ…なんとか…おまつり最後の日!!
今日はテーのお誕生日!!
お祭りは毎年ワイワイしているのに、お誕生日は3回だけなんて…ズルいよね?
でも、今日は!
何か良く分かんないけど、その1回目なんだって!!
おかーさまは美味しいケーキを!
デシさんは鳥さんのお肉リョーリを!
おとーさまは可愛いサンダルを
おねちゃは難しいマホーのご本を
おばーちゃんはペンを
おじーちゃんはインクを
おばーさまからはオシャレな外履きが
おじーさまからは小さなナイフが
リュカくん(誰だっけ?)からは甘いチョコレート(溶けてグチャグチャだったけど、甘くておいしかった!)を貰ったの!
お誕生日ってステキだね!!
まいにちお誕生日なら良かったのに…
「う!?…ね様もくれゆの!?」
ね様…おねちゃの事は、しょうじき…よく覚えてない。
あねちゃとママンがお話してくれるから、おねちゃが居るって知ってたし…ちょっと前に初めてあった時も、いっぱい遊んでくれた優しいヒトがいたって覚えてるの。
でも…お顔とか、よく覚えてないの。
同じ髪の色で、あねちゃと同じミツアミで、すごいまほーを見せてくれたってことしか…覚えてないの。
お別れするとき、あんなに寂しかったはずなのに…なんでだろう?
でも…テーは忘れちゃったけど、ね様は覚えていてくれたみたい!!
言った覚えないのにテーのお誕生日も知ってるみたい!!
ね様凄い!!
お祝いしてくれるのは嬉しい!!
プレゼントくれるのはもっと嬉しい!!
ね様大好き!!
「およー服だぁ…」
「わぁっ!!いいないいないいなぁ!!魔女服だぁ…」
「魔女服というか…まぁ、ドレスだな。き、着る機会があるのか分らんが…よ、良かったなティシア!!」
「瞳に合わせて栗色…ね。こんなにオシャレな事ができる子になるなんて…誰に似たのかしら?」
箱の中にはカワイイ茶色のドレスが入っていた。
「…」
テーの瞳と同じ色の…ね様の着ていたシンプルな服より、リボンがたくさんある、かわいいおよー服だった。
「///」
ピカピカしてて、ヒラヒラしてて、スベスベで…
ホーセキみたいだった。
「えへへへ…///」
テーの一番の宝物になった!
「…ありがと、ね様!また遊んでね!!」




