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銃持った農民はインフレについていけるか?

潜在能力(覚醒するとはいっていない)

「ただい……むわぁ!」

 ただいま、さえ言わせてくれないうちに、一瞬で宙づりにされていた……

 誰かと言わずとも、この666号室には人を尻尾で宙吊りにするような人など1人しかいない。

「ミラさ〜んなんで僕つるされたのかな〜? 僕何か悪いコトしたっけ?」

 特にミラさんの気分を害することなんてした覚えはないし、ミラさんの陰口を言った覚えも無ければ、クズカードをレアカードと偽ってあげたりもせず、ましてや友情の証のカードをあげたわけでもない。

 心当たりがない。本当に心当たりがない。……意味もなくつるされたのかな?

「帰ってきたか、ユート」

「その顔は何で吊されてるのか分からないような顔だね〜まあ、分からなくても仕方がないと思うけどね〜」

「降ろす前に聞かないといけないことがありますの」

「……僕に聞かないといけないこと? 帰るのが遅くなったのは魔女先輩の部屋に」

「知ってるよ〜それに関する尋問だからね〜あ、別にボク達はその事についてはあまり怒ってないよ? 鬼おこだよ?」

 怒っているのか怒っていないのか、どっちなのだろう?

 真理ちゃんの性格からしておそらく前者だろうが。

「私達が聞きたいのはお前の潜在魔力値だ。……79200というのは本当か?」

「魔女先輩がそう言ってた」

「平常魔力がたったの1200という事もか?」

「同じく、魔女先輩の言葉が間違っていなければ本当だけど……それがどうかしたの?」

「…………マズいことになるかもしれないんですの」

「ああ……まさかここまでの差があり得るとはな……」

「え……ええ!? なんで! 何があったの!」

 いや何で! まるで意味が分からないんだけど!

 33倍の差が何かとんでもないことを引き起こすの!?

 それとそろそろ降ろして! 頭に血がいってちょっとヤバいんだけど!?

「ふべっ」

 パッと尻尾の拘束を解かれて、ドサッと落ちた。

「……魔界に住み、かつ人間ではない者……通称魔物もしくは魔人には色々な性格の者が居る。シーホースのように内気で臆病な者、私のように果敢で高貴な者、真理のように天真爛漫な者等様々だ。もちろん中には強大な力を持った戦闘狂もいる」

「…………ええっと……もしかして……」

「大賢者級の潜在魔力の持ち主、しかも人間と聞いて本気の勝負を仕掛けてくる戦闘狂が……私だ」

「ドラグさん! あなただったのか!」

「だが……鬼ヶ嶋教官が怖いからではないが、今はまだ私が勝負する時ではないな。平常魔力が低すぎる故に…………お前に分かるかどうかはしらないが、国王に貰った装備の勇者と魔王が戦うようなもの。勝敗が火を見るよりも明らかな現状、お前に勝負を仕掛けるのは時期尚早……もっと強くなれ。そして私を楽しませろ」

「ドラグさん、それ絶対闇属性のラスボスの台詞だから」

 とはいえまあ……あれ、もしかして……問題山積み?

「大丈夫だよ〜ボクに良い考えがあるから〜」

「……微妙に信用出来ないのはなんでだろうね?」

 『良い考え』というワードに何か良くないジンクスを感じたからかな? 僕はどっちでもいいけど。


念の為に明記しておきますが、タイトル詐欺になるので遊斗自身が強くなる予定は一切ありません(一応、牛乳のパワーでダイナマイトの爆発に巻き込まれ、崖から腰打って落下してもほぼ無傷のような、守備力にデュエリスト補正はかかっています。

大して変わらないであろう高さから落ちて死んだカーリー? 知らない子ですね……)

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