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人は拾った幼神を保護出来るか? その3

「…………2人とも、喧嘩は自重してよね? ルシフェルさんに散々罵倒されたんだから」

 現世に復帰した僕は開口一番、2人にそう言った。

「ルシフェル、ね……神河イズモの命とはいえ、あの子も丸くなったわね……昔はわたしの命に口では応えても裏では不満を垂れ流していたわね……懐かしい」

「罵倒されたって、どんな罵倒だったの? ゴミ虫? 干物勇者二世? バ ブ? スライムの餌? それとも人から悪意を取り去った絞り滓? 神サンドイッチのハム? あ、もしかして腐ったボロ雑巾?」

「2人とも酷いよ! ルシフェルさんでも流石に干物とか干し茄子とか、精々一言二言ぐらいだったし」

 罵倒の中身も真理ちゃんのイメージよりも優しく、量も大したこと無かった。

 あれがルシフェルさんの素なのかは分からないけど、すこし手加減気味だったのは確かだろう。「言いたいことはあるけど」と言って罵倒を省略して、急いで僕を送り出したのだから。


「ックシュン…………真理とダアトが噂してるのかしら……?」

「真理ちゃん達ならそこまで悪い噂はしていないと思いますけどね」

 訝しむルシフェルの背後に、ひっそりとイズモが立っていた。

 いつもとさほど変わらないように見えるその笑顔には、ルシフェルを含む元七罪を含め親しい者にしか分からないような微細な変化が……極々僅かに困惑した様子が見て取れた。

「……イズモ、もしかしなくても悪いニュースがあるのかしら?」

「…………まあ、そうですね……こちらの世界に逃げて来たと思しきニャルラトホテプ、通称『禁誘屍人デッドマン』を見失いました……」

 イズモを責めるつもりは無いとはいえ、ルシフェルは大きな溜め息をついた……

「……厄介なことになったわね」

「……でもまあ、流石にボクとディアボロスさん達が目を光らせている以上は、表立った行動はとらないと思いますし……ただ、念の為にラトさん……『囁く者ウィスパー』にも『禁誘屍人デッドマン』がこちらに逃げてきた事を報告しておきましたし、こうしてルシフェルさんがダアトちゃんを監視している以上、最悪の事態は……ダアトちゃんと『禁誘屍人デッドマン』が手を組むという最悪の事態だけは避けらそうですけど……」

「イズモ、ミーミルにもちゃんと伝達しておいてくれるかしら? ……あのダアトが十中八九本物という情報は伝えなくてもいいでしょうけど」

「…………ルシフェルさん、こちらの世界は任せましたよ」

「ええ、分かっているわ……」

 ルシフェルの答えを聞き、安心したイズモは『禁誘屍人デッドマン』を探すためだろうか、どこかへと去って行った……

 ……直後、イズモと入れ替わるように現れた遊斗を見て、「また来たのね……」と言わんばかりの呆れた表情を見せた。

「すぐ送り返してあげるから、一応死因を言いなさい」

「あ、ラミアのミラさんに勘違いでひっぱたかれて首の骨が折れました」

「そう、次は馬に折られなさい」

「嫌です」

 直後、面倒くさそうにしながらも言葉通りに遊斗を再び送り出した……


前作のあとがきも含め、ついかっとなってもんくえネタを混ぜ込んだ。後悔はしていない。


変態「さてと、ダアトちゃんを保護するのはいいんですけど……

――別にずっぷしてしまっても構わないんでしょう?(興奮で過呼吸しながら)」

アダカ「……あんなオバサンに浮気はやめて?」


慢心の渾沌神Aデッドマン「さあこいユウト! 俺達は四属性のうちそれぞれ一つを受けただけで死ぬぞ!」

ユウト「エレメンタル・バーストォォォォ!」

A「グワァァァ!」

デッドマンB「クク、デッドマンAがやられたようだな」

C「フ、奴は我らの中では切り込み役」

D「人間如きにやられるとは、外なる神の面汚しよ」

ユウト「ハァァァァァ!」

B&C&D「「「グワァァァァァァ!」」」

ユウト「やった! これでデッドマンを倒したぞ」


アザトホース「よく来たなコスギユート」

ユウト(感じる……祖となる神の圧倒的な威圧感を……!)

アザト「お前は私を眠らせるのに無法と信仰の宝が必要と思っているのだろうが、別にお前達が放っておけば眠る」

ユウト「なら僕も言うよ! 語られない僕の家族に何か伏線があるかと思ったけど後付け設定しかなさそうだ!」

アザト「さあこいユウト!」

ユウト「いくよアザトホース!」

 ユウトの勇気が世界を救うと信じて!

 ご愛読ありがとうございました。魔王ワーグナー先生の次回作にご期待ください


遊斗「長いよ! 意味のないネタなのに無駄に長いよ!」

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