変態は勇者と特訓出来るか?
ユート「ここは変態君に任せよう!」
「説得終わりましたー」
「え? あ、おう、お疲れさん」
ぼく、永本ユウは勇者さんとの特訓の為に魔界のとある小国……の中心の城に開城交渉に行っていた。流石魔界だけあって、城の中の人達は全員魔人……個人的には全員まとめてモン娘でいい気がしたけど……だった。
そこの城主の女オークの子(一般的に凌辱サイドに回るオークとは違って、耳以外は割と普通の女の子だった)の悩み事を聞き入れて交渉してセクハラして土下座して交渉して説得するだけの簡単なお仕事だった。死神の落とし物のノートを一晩で完璧に複製するぐらいに簡単なお仕事だった。簡単じゃない? 知らない。
「一応取引した内容をメモしておいたので……」
そう言って、勇者さんにメモ代わりのルーズリーフを一枚手渡した。
勇者さんはそれに目を通して……微妙に困惑していた。
ちなみにメモの内容は
『その1 アマゾネス、メスオーク、リザードヒューマン等の種族は野蛮な種族ではないので、イメージ向上を頑張って欲しい。
その2 オスオークの強姦魔のイメージはもはやどうしようもないが、私達の逆レのイメージは修正可能なレベルの風評被害なので、おねショタ和姦を流行らせて軌道修正して欲しい
その3 誓約書でもなんでも書くので、とりあえず異世界交流に我々のような種族も参加させてほしい
その4 こちら側としては篭城を取り止め、4週に一度使者を遣わして魔王ディアボロス殿と言葉を交わすつもりである。ディアボロス殿の命とあらば、更なる譲歩も視野に入れる』
まあ、要求の方はともかくとして……
「意外とあっさり説得に応じてくれましたねー」
「まあ、ここは序の口だがな」
「……へ? どういうことですかー? 序の口ってことはひょっとして」
「理事長のディア公認で、数日間特訓の為にお前が休む事を許可されてるからな……ちなみに、ノルマはあと4国ある」
「ひえぇぇぇぇー!」
ユーシャ「もうあいつ一人でいいんじゃないかな?」




