人は学を修められ(なかっ)た
修学旅行編、エピローグです
「いやーっ! 楽しい修学旅行だったねぇ!」
「……何故貴様が自然にこのバスの中に乗り込んでいるのだ……永本ユウ!」
3日目色々あったからか、帰りのバスは変態君を除いて静かだった。……変態君を除いて。
……というか変態君なんでいるの? 彼は別の学校だったと思うんだけど……
「アダカさんと一緒にそっちに転校する事にしました。キャハッ★」
「キャラカブリだよ☆良くないなぁ☆そういうの☆」
「サマエルは黙っていろ……」
溜め息をつきながらドラグさんは少しずつツッコんでいった。
「永本ユウ、貴様いつの間に転校手続きを」
「昨日の夜に会長にお願いしました!」
「…………行動力の有り余ったド変態め……まあ、自重はしろ。万が一セクハラが原因で死んでしまっても私はしらんぞ?」
「可愛い子に殺されるなら本望だよ」
「…………ユート、私にはこいつが何を言っているのかさっぱり分からん……」
「僕も分かんないから」
むしろそういうのは会長さんの方が分かってくれると思う。五十歩百歩だけど。
……ところで、アダカさん達が居なかった行きとアダカさんが加わった帰り、どっちも補助席抜きで満席なんだけど、誰か忘れているような……
一方その頃、マコト君達に忘れ去られていた2人は……
「これシュリット! そこのステップはダン! ダダン! じゃと何度言ったら分かるのじゃ! お主のはダンッ! ダダン! となっておるわ!」
「分かんねえよ! ダン! ダダン! とダンッ! ダダン! の違いが分かんねえよ!」
水中洞窟内特設ステージにて、水神見習いの姉弟のレッスンを見守っていた……
「お姉ちゃん……何か忘れてないかな?」
「なにかかしら……? 何か大切な事を忘れているような……」
「あぁぁぁぁ! 忘れてた!」
「気付くのが遅いでありますな……」
マコト君が気付いたのは、メタトロンが海沿いの道にて停車した後の事だった……




