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人はシーホースと分かり合えるか?

何も考えずにこんなキャラにしたわけがないです

「あの……あなたが留学生の人なのですか?」

 少女に後ろから唐突に話しかけられて振り返ると、声の主の姿を見て思わず絶句した……

 腰の辺りから下が魚なのはいい。おそらく人魚の子だ。

 ミラさんと大差ない小ささの胸……も良い。人魚だからさほど大きさは問題ではないのだろう。

 顔は……馬だ。凄い馬だ。一瞬被り物には見えなかったくらいに馬だ。馬よりも馬のようだ。馬鹿馬鹿しい程に馬を模した馬の被り物だった。

「…………馬?」

「あ、これは一族の掟というかなんというか……とにかく、気にしないでくださいっ!」

「あっはい」

 何で馬? しかも何で無駄にリアルな舌をベロンと出してるの? ていうかちゃんと見えてるの、それ?

「ところで、あなたのお名前……って、あっ……申し遅れました。わたくしシー・A・ホースです。種族は見ての通り人魚です」

「被り物って?」

「一応、あなたと同室のミラさん達3人とは同級生です」

「被り物って?」

「あ、一応説明を受けていると思うのですが、学年はあなたも一緒ですけど、あなたの場合はつい最近留学してきたので補習を受ける必要があるらしいですよ」

「その被り物って?」

「ああ大切な事を言い忘れていました。満月の夜には魔女先輩か男の先生の部屋に逃げておいた方がいいですよ。場合によっては死にますからね」

「ふ〜ん、その被り物って?」

「聞かないでほしいって暗に言っていたのに分かってくれなかったんですか!?」

 答えないと分かっていても聞かざるを得ない事って……あるよね?

 シーホースさんが答えてくれないならルドガーに相談しよう。答えろルドガー!


人魚さんの素顔が分からないのは私の責任だ。だが私は謝らない

シー「チョチョォ!」

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