表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/124

人は学を修められるか?その1

呼んで字の如く。修学旅行のお話です

 学を修めると書いて修学旅行……

 僕達はいつの間にか予定が組まれていた修学旅行に行くことになった……何故か京都に。

 京都行きを考えた人は物凄く頭が良いか、何も考えていないバカの2択だと思う。考えたのはおそらく生徒会長で、おそらく後者だと思うが。

 そんな経緯はさておき、京都行きのバスの中……

「本日より3日間、旅行先の案内をする予定のメタトロンであります…………だれも聞いて居ないでありますか?」

「大丈夫〜ボクは半分くらい聞いてるからさぁ〜」

「全部聞け、であります」

 真理ちゃんがいつものように人をおちょくっている様なことを言い放ったが、今日ばっかりは仕方がないだろう。

 マコトさんが東奔西走してようやく漕ぎ着けた、京都への修学旅行なのだ。

 それ絡みの事情でイズモ君さんはスネイル家騒動に関われなかったらしいがそれはひとまず割愛する。

 まあとにかく、細かい事情を割愛すると、この修学旅行はあくまでも交流の為らしい。留学生の学校も1日は同じスケジュールになっている、など色々と話は聞いたのだが、マコトさん的には問題行動さえしなければ最悪交流は二の次でも良いらしい。

 ツッコミを入れようとしたけど、虚ろな目でブツブツと独り言を呟くマコトさんを見た途端にツッコむ気は消え失せた。

 そんな事はさておきだ……

「もうバスに乗ってる人達からして明らかにおかしいよね、色々と……」

 隣に座るミラさんに対して、独り言に近い口調で言う。

「何を言っているのでありますか、ユート殿? マコト殿に代わってわたしが公平に配置したのでありますよ?」

「…………あの、ですね……まあ、マコトさんとあなたが居るのはまだ良いですよ。この修学旅行の責任者ですから。でも……」

 学年の違うマインちゃん、アリスちゃんに魔女先輩と会長はまだ良い。学年が違うとはいえ歴とした学生なのだから。

 ミーミル(駄天使)とラトは装備がおかしいけど学生だからまだ良い。

 サマエルにユラちゃんはまず学生なのかすら定かではない。 アリスちゃんの保護者兼魔界新聞の記者のミクヤさん……は、ちゃんと節度を守った取材をしてくれるのなら問題ない。ただし、ちゃんとした上着を着れ、ば…………いや、むしろ変態度が増したような……

 ミクヤさんはともかく、エキドナさんはちょっと言い訳出来ない。完全に保護者枠だ。

 そしてディアボロスさん夫婦は何故に来ているのだ。コンコルドさんに至っては諦めて悟りを開いたような表情で誘拐スタイルで座席に座っているけど……わしはこんな情けない勇者見たくみとうはなかったよ!

 というかみんながみんなフリーダム過ぎてツッコむ気力すら湧かない。

「…………魔界の日常でありますな」

「……そう言われると確かにそうなんだけどさぁ……」

 そんなカオスで素敵な魔界的日常空間に身を投じる羽目になったマコトさんにとっては本当に災難だろう……


ネットで調べて誤魔化していますが、行ったことのない場所が結構あるというかそもそも修学旅行で関西に行ったのは5年前なので……(ほとんど覚えて)ないです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ