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人は人魔の絆を結べるか?

いかにもクライマックスのようなサブタイトルと展開ですが、あくまでも一区切りになるはずです。

「……ト……ユート……起きてる?」

「……ん……アリス、ちゃん?」

 夢の中で起きたというのも変だと思うけど、真っ白い空間に僕とアリスちゃんがいた。

 何故か仰向けに倒れている僕の上にアリスちゃんが乗っているけど、気にしないでおこう。

「ミクヤによるにであるいちゃダメっていわれたからこっちからいうね?……おにぃちゃん、まかいとにんげんのゆーこーのためにがんばって!」

「アリスちゃん……」

「にんぎょのおねぇさんたちも、ミクヤも、じきまおーさんも、ブルブルふるえてたモヒカンさんも、みんなおにぃちゃんをおうえんしてたよ! だからがんばって!」

「みんなも……」

 …………応援された以上僕も本気で頑張らないと……

「……じゃあアリスちゃん、また明日……!」

 アリスちゃんに言われるがままに、強引に意識を覚醒させることにした。

「……ミクヤ、いわれたとーりにいったよ?」

「素晴らしい応援でした、アリス様」

 やっぱりあなたの引き金か、ミクヤさん……



「……なんだ、やっぱりまた起き上がるのかい? ユート……」

「当たり前だよ。僕にだって譲れないものの1つや2つ、3つ4つ5つ6つ7つあるからさ!」

 そう言ってつかみかかってきた乃原さんの右腕を掴んだ。

「…………ねぇ乃原さん、僕を生かしたまま無力化ようなんて巫山戯た事を考えているワケないよね? 僕は本気だからね? 本気で乃原さんを止めるから。止めた上で……イズモ君さん達に謝罪してもらうよ」

「…………くっ、しぶといねぇ……何が君をそこまで駆り立てているんだい?」

「多分正義感かなぁ? ……大切な親友を救いたいっていう、小さな正義感といったところかな? ……でもまあ、テロリストになっちゃった親友にかける情けなんてそんなに無いけどね」

 乃原さんに対して思いっきり足をかけながら言った。


「……あ、おかえ……り?」

 ボロボロになった役場で迎えてくれたイズモ君さんが言葉の途中で引きつった笑みになった。

 精神的につらい戦いになったのだと思う。可哀想に……

「あっ……遊斗君ってさ、さり気なく酷いね」

「まったくもって同感であります」

 本人の目の前で言う人も結構に酷いんじゃないかな?

「……ラト、やはり君が犯人スパイだったか……」

「アーニャ、これは我が儘なんだけど……ぼくの処遇はユートに委ねてくれないかな? ……ユートもぼくを手放したくないだろうし」

「要らないから……ていうかなんであんなにボコボコにしたのにそう思っているの?」

 顔を除けば全身ボロボロで腕などを縛られている処刑寸前スタイルなのに、この自信はどこからやってくるのだろうか?

「遊斗君、流石にやりすぎじゃ……」

「僕だって親友だと思ってた乃原さんに裏切られて傷ついたんだよ?」

「傷付いたのならもうちょっと手加減してくれないかい?」

 自業自得な乃原さんが何か言っているけど、僕はだまされない。騙されるもんか。

「あ、ところでマコトさん、雨狸総理は」

「ゆ、ユート」

「乃原さん、今は大事な話をしているから口を挟まないでくれないかなぁ?」

 悪魔をみるような目でみんなが見ているけど、僕は気にしない。

「…………遊斗君、雨狸総理だけど、ちょっと流れ弾で腹部を負傷しちゃったから病院に搬送しておいたんだよ。……傷の具合によっては総理が辞職するということもありえるらしいけど……」

「らしいよ、乃原さん? ……反省してる?」

「反省ならしてるさ……もっと狡猾にやれば良かったって」

「メタトロンさん、オラオラやっちゃってくださ」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、それだけは勘弁を……」

 乃原さんが土下座で応えてくれたから、メタトロンさんによるオラオラは止めることにした。

「…………ねぇイズモ君さん、マコトさん、それにアーニャ? さん……乃原さんの処遇、僕が決めてもいいんですよね?」

「まあ……いいですよね?」

「……良いよ、勝手に決めちゃって〜」

「……2人が言うのなら、それで構わないな」

 つまり生かすも殺すも僕次第、というワケだよね?


ラト「今回……え、無し?」

イズモ「ニャルラトホテプの回を乗っ取ったのはあなたですか?」

ラト「さて、何のことかな?」

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