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人は蜂娘の巣に潜入出来るか?

11月1日投稿。

 今僕たちは森の中を進んでいる……

 森の中を、先頭が会長で、僕の左右をドラグさんとガイギンガ四天王が1人ユラちゃんに、後衛がサマエルさんという何か足りないパーティーで進んでいる。

 何が足りないって、主に優秀な参謀。平たく言えば平和ボケと脳筋とおバカちゃんしかいない。

 勝てるのだろうか? 最深部にたどり着くまでに壊滅しそうなパーティーで、勝てるのだろうか?

「…………不安だね」

 ついつい呟いてしまい、ドラグさんに睨まれてしまったけどこればっかりは仕方があるまい。実際不安なのだから……



 ……案の定壊滅した。厳密には、サマエルさんが倒れて僕が連れ去られたのだが。

 ……大人しくすれば危害は加えない。もしくは、暴れるのなら刺すという働き蜂のハニ子さん(仮)の言葉を信じて、一切の抵抗を諦めて大人しく連れ去られることにした。

 蜂の社会は99%の雌と1%の種馬状態の雄という事は聞いたことがあるのだが、おそらくハニーホーネットの社会も同じなのだろう。

 ちなみにハニーホーネットの姿なのだが、割と人間には近い姿をしていた。手首と足首の辺りがちょっと綿毛状になっているのと、背中に蜂の羽がついていて臀部に蜂の尾が付いているのと、よくよく見れば目が複眼ということを除けば、だが。

 それなりにインパクトのある見た目をしているのだけど、毎日のようにミラさんラミアに締め付けられ、毎日のように真理ちゃんスライムにじゃれつかれている生活をしていると、もう魔人(モン娘)にはとっくに慣れた。

「着イタゾ」

 そう言われても……僕の目の前には樹齢数千年では済まなさそうなくらい大きな、世界樹みたいな木しか無いんですけど……?

「巣ハ木ノ中ダ、シッカリ捕マッテイロ」

 事故によって落ちない事を祈りながら、ハニ子さんが昇りきるのを待つこと1分……かなり高い、生い茂る葉で周囲が確認出来ないような高所まで……落ちたら決闘者でも無い限り死ぬであろう高さだ……来た。

「女王様ハ一番下ニ居ラレル。巣ニ入ッテカラハ自分ノ足デ歩イテモラウ」

「あ、うん。分かった」

 葉に隠れて地上からは確認出来なかったのだが、木の内部のほとんどがハニーホーネットの巣になっていた。

 子守をするハニホ(字数削減の為、一時略称)、他の働き蜂に蜜を支給するハニホ、外敵の侵入に備えて訓練をするハニホ、侵入者に気づき、僕を放置するハニホ……ってちょっと待って。

「僕怪しい者じゃないよ! そもそも連れ去られて」

「フラフラスルナ、女王様ノ元ヘ連レテ行ケ」

「分かった! 分かったから! 痛っ! お願いだから刺さないで〜!」

 チックチックと猛禽類のように憲兵が刺してくるんだけど僕何か悪いコトしたっけ……?


イズモ「今回こそハニーホーネット!


……なんですけど、今回はハニーホーネットの中の働き蜂(以下ハニホW)の方、特撮なんかでいう戦闘員、ラブコメ作品におけるサブキャラ、そんな役割の彼女達の解説ですね。女王蜂はまた別なので次回です

ハニホWは特性として1人が皆の為に皆が群の為に、群が女王の為にをモットーにした」

ハニ子「戦闘民族ダ」

イズモ「アイエエッ!?」

ハニ子「何ヲ驚ク? 我モ招ネカレタノダガ」

イズモ「…………いえ、いきなり背後に忍び寄られてビックリしただけです

気を取り直しまして、ハニーホーネットの危険性はまず毒針」

ハニ子「装甲アーマーガ一瞬ニシテ溶ケル程ノ猛毒ダ」

イズモ「甘噛みならぬ甘刺しなら痛いだけで済みますけど、毒まで注入されたら9割死にますね…………サマエルさん……

まあそれはさておきまして、第2の危険は……気配を感じさせないその隠密さですね……(チラリ)油断していない僕にはあまり効果がありませんけどね」

ハニ子「…………駄目カ」

イズモ「3つ目……というかこれが一番ですね。某量産型カイザに匹敵するほどの結束力、人海戦術です。囲んで刺すというシンプルながら確実な戦法……ボクでも危ないですね。というか5人以上いたら勝てません。量産型に囲まれた鶴のように無残なことになりますよ……」

ハニ子「…………トコロデいずも、後デ手合ワセ願エナイダロウカ? 強敵ノ匂イガ」

イズモ「…………それでは皆さんまた次回~!」

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