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人は蜂娘退治に出かけられるか?

「『小杉遊斗殿へ……本日の放課後、貴方を狙うハニーホーネットの駆除を手伝ってもらいたい為に生徒会室に来ていただきたい。なお、異議は認めない。無視した場合はドラグに殴られることを覚悟しておいてほしい。 ガイギンガ・ディアス・バルキュリエ』」

 すごく酷い依頼もとい会長命令だった。というか会長あいつは僕に死亡フラグが立ちやすい状況だと理解しているのだろうか?

 でもまあ……拒否したら酷い目に遭うし、今の内に災厄の芽を摘んでおくのも悪くはないだろう。それを差し引いても脅迫というのは酷いのだが。


「よし、来てくれたなユート」

 どこぞの司令官のように、肘を机に着き手を組んだポーズで待っていた会長に対して、開口一番こう言った。

「一発殴らせやがれください」

「それでな、ユート」

 僕の嘆願を無視して、会長は話を進めた。

「作戦はオレとドラグ、四天王の内2人がお前を取り囲む形で進むことになる。お前のポジションが一番安全だから、安心してすすめ。後ろは脆いけどな」

 最後に付け足しても未だに安心しろと言う会長……一発ぐらいなら殴っても許される気がする

「……1つ良いですか? 僕がデュラハンに血の呪いをかけられて死を招きやすくなっているのは知っていますよね、会長? …………蜜蜂娘ハニーホーネット? の巣に入るのは相当な危険を伴うんじゃないですか?」

「確かに危険だな……けどよユート、このままハニーホーネットを放置するのはもっと危険だ。奴らは女王蜂クイーンに気に入られたオスが、捕獲されるかテリトリーのはるか外に逃げられるまで追い続ける程に執念深い奴だ…………言いたいことは分かるな? 研究によると、働き蜂あいつらの行動は日に日にエスカレートする。だから、今のうちに対処した方がいいってのは分かるよな?」

 ……前言撤回だ。会長は僕の事を考えた上でこの決断を下したのだ。今現在、この決断の是非を決められるのは誰もいないだろう。

「……行きましょう!」

 何はともあれ、ハニーホーネットの巣に行くことになった僕たち……

 この先に待ち受けているのは剣山の如き無数の針の洗礼か、毒針による猛毒の洗礼か……

 続く。


イズモ「今回紹介するのは《ハニーホーネット》……の近縁種の《ハニビガル》です。あくまでも設定上だけは存在するという認識でお願いします。

ハニビガルは生態的には蜜蜂とかなり似通った魔人ですね。ただ、一つだけ根本的に違う点を上げるとすればですね……メスもとい女性が100%です。女性10割です。三毛猫よりも女性上位です。

あ、どうやって繁殖するのかですけど…………!? ……他の魔人ないし人間の男性をさらってきます。誘拐婚です。遺伝子の問題ですけど……細かいことは良いんだよと言わんばかりの《詳細不明》の文字です。なんなんですかこの図鑑……

仮説としては、ハニビガルの遺伝子が優性遺伝する性質を持っているんじゃないでしょうか?

まあとにかく……」

真理「肝心なコトを忘れてるよ、お兄ちゃん? ……赤ちゃんはどうやって作るの?」

イズモ「イズモのモン娘講座、今回は《ハニビガル》でした。どうも、ありがとうございました」

真理「お兄ちゃん~、逃げるなんて卑怯だよ~!」


※なお、《ハニビガル》の『名称』は本作オリジナルの名称です、多分

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