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 は三途の川から戻れるか?

第666話―封じられた未来!魂縛の川サズン

デュラハンの愛馬、コシュタ・バワーに蹴られ、ライフをゼロにされてしまった遊斗は、かつてのイズモと同じく命を奪われ、霧となって消えてしまった。

一方、逃げ出した勇者を探す魔王ディアボロスとガイギンガの前にライジングアルティメット真理が現れ、五体に分裂し遊星に襲いかかってきた

 目が覚めたら、見知らぬ河原に居た……

 何があって気絶したのかを思い出し、そして一つの結論に達した。

 ここは三途の川ですか? はい。対岸は天国か地獄です。

 ……うん、死の匂いがするっていう死亡フラグをデュラハンが立ててたけどさ、いくらなんでも早すぎるんじゃないかな、あとデュラハンの馬が僕を蹴り殺してこうなったんだから今度会ったときにはデュラハンの頭で蹴鞠をしてもいいよね?」

「信長公以上にザンギャックなのデス! 天使のミーが処罰したいくらいにザンギャックなのデス!」

 途中から口に出ていたらしく、見知らぬ金髪少女にツッコまれた。その胸は実にまないただった。

「僕は小杉遊斗、このサンズリバーは初めてなんだけど、君も初めてなのかな?」

「ミーはミーミル……って、中途ばかりにミーに合わせて某大柴さんの口調にしなくてもいいのデス! というか小杉ユートってまさかあの小杉ユートなのデスか! ミーの仕事上大切な留学枠を奪った小杉ユートなのデスか!」

「……あー」

 かれこれ二週間ほど前の話だから忘れていたけど、本来の留学生は天使の少女……おそらくこのミーミルちゃん……だった。だけど、紆余曲折の末本来の留学生が元の世界に帰ってしまった……だいたい思い出した。

「イズモ様もイジワルなのデス! どうしてミーがこんな、段差で即死しそうなくらい弱くてヘボそうな貧弱一般人を」

「なにか言った?」

 ミーミルちゃんを猫掴みしながら聞いてみた。

「ごめんなさい命だけは御勘弁なのデス」

「まあ、分かってくれればいいよ」

 脅迫はなしが通じる子で良かったよ、本当に。


「ところで、僕は本当に死んだの?」

「違うのデス、あくまでもここは三途の川の入り口で、生者も死者もここまでは来ることが出来るのデス。まあ、余程悪運強くない限りはこの時点でデッドエンドは確定なのデス」

「ちょっとチェーンソーか何か無いかな? 僕の運命を決めた酷い神様をバラバラにしないとこの怒りは収まりそうにないんだけど」

「もしそんな神様が居るのなら、ミーにバラバラになった後にミンチにさせてほしいのデス」

 ゴーグルを付けて誤魔化したくなるレベルの、辛い出来事がひょっとしたらミーミルちゃんにもあったのかもしれない。

「それで、僕は戻れるのかな? 現世の方に」

「まあ、戻れると言えば戻れるのデスけど……面倒デスよ? 主にミーが」

「じゃあ早く戻して」

「……え? これ以上ミーの仕事を増やすつもりなのデスか? 過労死するデスよ?」

「…………大丈夫、ミーミルちゃんの人生はブラック企業産じゃないから」

「なんのフォローにもなってないのデス! そしてタカラトミーはブラック企業じゃないのデス!」

 何故このネタに的確にツッコミ出来たのかは気にしないでおこう。割と今更だ。

「それじゃあ待っているがいいのデス……」

「待ってて、じゃなくて?」

 威圧的にツッコむと、土下座で返してくれた。恐喝でしょうか? いいえ、誰でも。

「とにかく、間違っても三途の川の向こうに行ってはいけないのデス! 誘われてもホイホイタンホイザーゲートして行っちゃいけないのデス!」

「意味は分かんないけど一応分かった」

「分かったら全裸で待機していやがれデス! 虚弱貧弱無知無能ドゥーベのグロリアス一般人!」

 またしても、まるで意味が分からなかった。


イズモ「今回こそ……今回はデュラハンです!

デュラハンはアイルランドに伝わる、首のない精霊です。ちなみにこの精霊は男女比が男性側に傾いてはいるものの、女性のデュラハンも居たみたいです。

姿はまあ原型は騎士ではないものの首無し馬に乗った首の無い人ですね。

本来のデュラハンは死期の近い人のいる家に現れ、その家の人が扉を開けたところに血をかけるという、死神のような精霊ですね。

ちなみに、本編で兜を被っている理由としては原典通りなのか、顔を見られたくないかららしいです。もし顔を見られたら鞭で目潰しされるらしいですよ。

ちなみに顔を見てデュラハンに追いかけられた場合の対処法ですけど、川を渡れば逃げられるらしいです。





 だからといって……三途の川を渡るのは絶対にダメですよ?」

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