ユートの休日(偽)/暗躍者
遊斗「……休日ってなんでしだっけ?」
鬼ヶ嶋「諦めない事だ」
『計画は順調か?』
「異常は無い。……ノープログレム、全て計画通りさ……」
ぼくの……『乃原ラト』の上司である髭爺(仮)が定時連絡を求めてきた為に、内心では嘲笑いながらもこっそりと進捗状況を報告する。
『決行は5日の後か……』
「今更ぼくに言われても変えられないよ。決めたのはぼくじゃないからねぇ……」
『いや、構わぬ……して、公表の予定場所……【標的】の位置はどこになる予定かね?』
「予定では……」
ぼくの進言によって、あえて狙撃されやすくしかつ狙撃後には逃げづらい場所で更に千代田区辺りにあった場所を【標的】に……会見の場所に設定してもらった。
「総理大臣……首相だけにはモンスター達の事を知らせてある。一応、会見までは口外しないように伝えてあるけど……」
『それで良い。此方から奴には脅迫をしてある。もし口外すれば議事堂や議員諸共木っ端みじんだ、と……』
さてさて。これはぼくの作戦通りになるだろうけど……
唯一のイレギュラーは、ぼくと接触してきた自称神……神河イズモだ……
もし彼が人間だったとして……では国のデータベースに生きている人間であるはずの彼に該当する人物が存在しないのは何故? 調べればすぐに分かるはずの嘘を付くのは……生きている人物の名前を騙るのならまだしも故人の名前を騙るのは……何故? そもそもこの説が間違っているからだ。
では、彼はいったい何者なのか? ぼくでさえ気付けない程に気配を消して近付き、いつの間にか消えているような神出鬼没な少年……いや、そもそも彼は少年なのか?
幽霊は……おそらく有り得ない。所詮ただの人にすぎない相方……何も知らない内に大量殺戮の片棒可哀想な女……が目視していたから……おそらく幽霊ではないだろう。
そして神の可能性……ここ10年で神になった新神で無い限りはぼくの記憶に無いから、十中八九有り得ない……
もしかして、ぼくと同じ邪神じゃないのか?
『頼んだ、乃原ラト……』
「………………」
……彼は一体何者なのだろうか?
・ニャルラトホテップ(以下N)
性格は狡猾かつ残酷で這い寄る渾沌の通称が表す通り、人類に渾沌をもたらし続けている極悪な狂気と渾沌の神。細事は詐欺から大事は煽動まで、あくまでも自分では基本的に標的の背中を後押しぐらいしかしないところが非常に嫌らしい。ただしその性格故に、ランドルフ・カーターやN星人のニャル子等、Nの魔の手から逃れられる者が居るのも事実である。
本拠地としてはン・ガイの森(Wood of N'gai)があったが、焼き払われた。ざまぁ
和久名「これでよs




