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ユートの休日

イズモ「休日スペシャルで一気に3種類の妖怪を紹介しないといけないみたいです。

まずはモヒカンヤンキーさんの取り巻きAの河童

説明不要の有名な妖怪ですね。

取り巻きさんは人の形に化けているから、頭の天辺がハ……じゃなくて天辺に皿があるだけみたいです。

……性癖?


つぎは天狗さん

これも説明不要で、人の形に化けているだけで天狗要素は鼻が高いのと顔が赤いのだけらしいです。

もし天狗の団扇を拾っても、悪用はしないでくださいね?


最後に鬼……一応オーガですね。

こっちは……まあ、具体的な数字は伏せますけど、普通の人よりも背が高くて頭部に角があるという、オーソドックスな鬼人ですね。ちなみに河童や天狗とは違って、鬼の男女比は人とさほど変わらないみたいです。女性の鬼人の方も……背は高いみたいです。ボクより…………30センチ……」

「ママ、昨日言っていた言葉は本気ですの?」

「私はいつだって全力の本気よ。だって……あんなに強くて耐久力の有りそうな子、久しぶりだもの……」

 そう言ってエキドナは腰を……尻尾の先まで……くねらせた。

「歳の差を考えた方が良いですの」

 そんな母親に対し、呆れたような目で呟いた。

「そもそもわたくし達魔族は人間よりも遥かに寿命が長いんですの。もしユートと結婚するとなったら……」

「その時はその時よ。ユートちゃんが決して長くない命でも良いなら、延命も何もしないであげるわ。でも、ユートちゃんが魔族のように長い命を望むのなら……それはもうヤるしかないわよねぇ?」

「それでも、  歳は年下ですのよ」

「それは禁句よミラちゃん」




 神河 真理は半霊スライムである!

 ……あ、別にとある飛蝗の改造人間みたく言った意味は無いけどね〜

 そんなことはともかく、今日は遊斗が疲労から来る風邪で寝込んじゃったからボクに任されたんDA☆

「真理ちゃん? 目的は分かってるよね?」

 お兄ちゃんがうるさいけど、とりあえずボクが主役だからね〜。誰が誰に投票して〜、なんて言おうとボクが主役だよ〜

「ねぇ真理ちゃん聞いてる?」

「ああうん聞いてる聞いてる〜ここはみなし子センタ」

「アウト! そのネタアウト!」

 適当に答えたけど何がアウトだったのかな〜? まあそれはさておき、ボクとお兄ちゃんは学校から少し離れた森に遊びに来ているんだよ☆

 この森までは飛んで来たけど、ちなみに徒歩では1日はかかるんじゃないかなぁ?

 それって少し離れた、じゃないよね? 普通に遠いよね〜?

「ねぇ真理ちゃん、ボクらが何しにこの森に来たのか、ちゃんと分かってるよね?」

「ええっと〜……森を燃やしに?」

「真理ちゃん、帰って良いよ。むしろ先に帰ってて」

「あれ〜? じゃあ遊びに?」

「遊びに来たんじゃないからね? ちゃんと、採取を頼まれたから来たって言ったよね?」

「ん〜……あ、マンドラゴラ?」

「そうそう、マンドラゴラマンドラゴラ。あと、いくつか薬草も頼まれたけどそれはまあ後回しで良いから……まあ、もうそろそろあの子の場所に着くと思うけどね」


 そんな事をお兄ちゃんが言ってから十数分……


 あっ! やせいのマンドラゴラがとびだしてきた!

「しnにゅーしゃははいじょーっ! ってあれ? イズモさん?」

 あ〜マンドラゴラじゃなくて……ドリアードだったかスフィアードだったか、そんな感じの緑色で目に優しいロリっ娘だった。

 ていうかお兄ちゃんの知り合いなの〜?

「真理ちゃん、この子はこの森の守護者でドリアードのユラちゃん」

「よろしくまりちゃん! ゆらはこの森でガーディアンやってるけど、実はじきまおーさまのしてんのーもやってるんだよ!」

「……そ〜なんだ〜」

 次期魔王の四天王ってことはさ〜つまり生徒会長の部下になるんだよね〜?

 ……あっ、ロリコンだ。

「ユラちゃん、この子はボクの妹の真理ちゃん。一応スライムだけど強いよ」

「ん? あ〜ボクが真理だよ〜ちなみにこう見えても割と生粋のスライムだからね〜?」

 そう言って全身をスライム化させてみると、「すごーい!」と驚いた。

「ねぇねぇまりちゃん! まりちゃんってすごいんだね! つよそうだね!」

 叫びながら、ユラちゃんは森を蠢動させた……

 ……絶対ユラちゃんの方が凄いよね、これ? ボクみたいな一介のスライムが凄いとか言われちゃいけないくらいにとんでもないことやっちゃったんだけど……

「あ、ところでイズモさん? 木ょうはなにしに木たの? おはなししよう?」

「まあ、それは良いけど……ついでに、マンドラゴラを取りに来たのも忘れないようにしないと……」

「マンドラゴラをとりに木たの? それじゃあついて木て!」

 ……森がモーゼのアレみたいに開けたのはなんで? もう疲れたんだけど……

「まりちゃん! イズモさん! こっちこっち〜!」

「ほら、行くよ真理ちゃん」

「うぇ〜」

 この後無茶苦茶色々あって疲れた〜……妹やめたくなっちゃうよ〜ホントにも〜……


イズモ「次はドリアード」

ユラ「あとはーぴーとぞんびがいたらあぶなかったね!」

イズモ「ユラちゃんが何を言いたいのか分からないけど、森の精霊ドリアードの解説にいきます

ドリアードはギリシャ神話の木の精霊です。一応、本来の呼び名はドリュアスで、ドリアードはフランス語らしいですけど

森を破壊する悪い人をやっつけたり、気に入った男性を森に監禁…………

まあ、それはさておき」

ユラ「ユラ、まだまだおっきくなれるよ!」

イズモ「作中でのドリアードの設定ですけど、森の規模が大きくなることによって成長『出来る』らしいですよ。


ユラちゃんが小さいままでいるのか、森が小さいからユラちゃんが小さいのかは調整中です」

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