その再会は……
10日空けた理由は……あれですよ、焦らしただけですよ。別に1週間だけ焦らすつもりがついつい気づいたら次にきりのいいのが10日だったって訳じゃないですよ
一応、伏線はだいぶ残っていますがハッピーエンドにしておきました。
「空はあんなに青いのに……わたくしの心は……」
ディアとコンコルドの結婚式からこっそりと抜け出していたミラは式場……リリスの別荘をそれっぽく改装しただけの場所だが……の外に出て、空を仰ぎ見ていた……
「……ユートが死んでからもう一年経ちますのに……」
誰に対して言うでもなく、ただ呟いた……
ミラは1日たりとも……否、1秒たりとも忘れることはなかった。自らが愛し、そして自らが殺さざるを得なかった少年、ユートの事を。
彼を殺した後、ダアトによってリリスがそそのかした理由を聞いた後も……真にユートを愛していたミラがユートを殺さなければ呪いが完全に解けることがなく、ミラが殺さなければ禁遊屍人が復活し最悪の事態に陥っていたという事を聞いてもなお、ミラはユートを殺してしまったという自責の念に駆られていた……
「ユート……転生出来たのなら……今どこにいますの……?」
「……あ、あのー」
背後からかけられた、懐かしい気がした声に急いで振り返るも、そこにいたのは期待の人物ではなかった。
「あなたは……確か、ディア姉さんの弟……ですの?」
「そういうあなたは……ミラ、お姉さんですよね?」
似ているけれど……おそらく違う、ユートならミラさんと呼んでいたハズだ……
そう判断したミラは、ニコリとした笑顔を取り繕い……体ごと振り返った。
「心配しなくとも、ディア姉さんの結婚式から抜け出したままで居るわけがありませんの。ちょっと外の空気を吸った後にちゃんと帰るつもりだったんですの」
何か言いたげな表情の少年を気にかけることなく、ミラは少年の横を通り……
「ミラさんは嘘つきですね」
そして少年の呟きで足を止めた。
「……な、何を根拠に、そう言いますの?」
「まず、さっき僕に気付く直前の呟きでディアお姉さんを嘆くような言葉を呟いていたのが一つです。それとミラさん、そろそろネタバラシを」
「まさか……ユート、ですの……?」
「……はい、お久しぶりです、ミラさん」
やっと気付いてくれましたね。そう呟きながら、少年は……ユートはミラに抱きしめて欲しいと言わんばかりに両手を広げた。
ミラは涙を流しながらそっと抱きしめた……今度は絶対に話さないと言わんばかりに、固く固く抱きしめていた……
伏線が残っていますが、就活などが始まるという和久名の都合で本編は一旦終わりにします。
本編こそ一旦終わりにしますが、まだまだ伏線回収や諸事情により削る前の最終回の公開などのために、『人はモンスター娘を攻略出来た@あふたー』と称した月1更新のオマケ物語を書こうかと思っています。
月1とはいっても、一月に一回その時点で書き上げた小説を予約で何日かに分けてあげる形になると思いますが。
というわけで……皆さん、和久名の駄文を読んでいただき、ありがとうございました。またいずれお逢いしましょう
ユウ「ところで和久名さん、次は番外編に変態はモン」
和久名「アフターストーリーで転生の種明かしするときに変態発言と一緒に出番あげるから変態まってください死んでしまいます」
ユウ「これがプロット? ユートさんが……リリスさんと……アークナイトして……うっ、ふぅ……あんなリリスさんを想像しただけで……全身に快感が走ってほぼ、というかイキましたね」
ユヅキ「量産級変態と超大和級変態が1人……流石のユヅキちゃんでも無理かも?」