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その別れは宿命

 ダアトちゃんと別れた後も、ドラグリアさんやユウ君、人魚姉妹に会い、限られた時間で精一杯の別れを告げ、ミラさんの待つ屋上への階段をゆっくりと登り始めた直後……


「待って、ダーリン」


 背後から忍び寄ってきたエキドナさんに巻き付かれ、文字通り足止めされてしまった。


「……エキドナさん、先に行かせてください」


「駄目よ、と言ったら……どうするつもりかしら」


「這いずってでも進みます」


 僕の束縛を緩めることなく、後ろから僕を母親のように抱きしめながら問いかけるエキドナさんに対して、いつも通りの表情で応えた。


「屋上でミラちゃんがあなたを殺す気で待ちかまえていたとしても……行くつもりかしら?」


「そうです。僕自身、死ぬつもりですから」


「……皆が悲しむことを……分かっているのよね?」


「今死ななかったら……もっとたくさんの人達が悲しみますから……」


「…………死ぬことに……躊躇はしないのかしら……?」


「……そりゃあ死ぬのは怖いですよ……イズモさんや真理ちゃん、ダアトちゃんや先輩みたいに一度死んで戻ってきた人達は居ますけど……それでも怖い物は怖いですよ。でも、それ以上に……呪いで何もかもを奪われて死んでしまって……禁遊屍人デッドマンが戻ってきてしまう方が何倍も怖いんですよ。僕の命で皆が救われるのなら……僕は、死んでも……」


 僕の言葉を聞き、エキドナさんは少しずつ尻尾の拘束を緩め……そして最後には完全に解放した。


「……行きなさい、ユートちゃん。屋上で……ミラちゃんが待っているわ。あなたが……死ぬ覚悟を決めてやって来るのを」


「……分かりました。僕は先に……と、その前に……エキドナさん、ありがとうございました……たまに邪険に扱った事はありましたけど……嫌いじゃなかったですよ、エキドナさんの事、過剰な求愛言動を含めて全部」


「ユート、ちゃん……」


 最後にそれだけ告げ、壁に手を付きながら、再びラスボスミラさんの待つ屋上へと向かった。




「ユート、ようやく来ましたの……」


 ミラさんは蒼い空を見上げながら、屋上に来た僕に対して呟いた。


「……最後に何か言い残したいことがあるなら早めに言っておいて欲しいですの……もしも……遺言が無いのなら……痛みを感じないようにユートを逝かせてあげますの……」


 僕の方へと振り向き、直後僕の体をその尻尾で逆様に吊しながらミラさんが言った。


「……ミラさん、最後の頼み事、一つ……良いかな?」


「…………」


「……僕の代わりに、しばらくの間皆を笑顔にしてくれないかな? ……転生したらダアトちゃんに連れていってもらうから……それまでの間……」


 それだけ言って、僕は目を閉じた……


 もう限界だ、呪いのせいで話すことさえままならないくらいに衰弱してきた……


「ごめんなさい、ですの……ユート。それと……おやすみなさい、ですの」


 直後、骨の折れる音と共に僕の意識は闇へと墜ちていった。


次回は少なくともシリアスとギャグを混ぜた回にするつもりはありません。シリアスをやった後にギャグならやるかも知れませんが、流石に『葬式の最中に漫才が始まり、終わったとたんに喪に服す』などと怒りや呆れと共にいわれる回にするつもりはありません。

主人公死んだのにシリアスとギャグ混ぜること無さそうですが






以下非読推奨

あえて名前は言いませんが、かのアニメは反面教師としてお手本のようなアニメでした。

いくらファンが多くて、声優が頑張っていても和久名以下のクオリティなストーリーだけでクソアニメになるという、ストーリーの悪い見せ方のお手本でした。

これ以上は愚痴ばかりになってしまうので言いませんが、悪かった部分を今後の作品に生かせるように、申し訳程度の良かった探しと共にストーリー的な悪い見本探しをやっていきたいと思います。


かのアニメではないのですが、ニンジャスレイヤーは何周か回ってニコニコでコメ付きで見る分にはアリだと思います。マッポーめいた感じがそこそこ出ていて。

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