表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/124

魔界の人間は異世界への夢を見るか?

元ネタ(伍長)の元ネタ(福袋)の元ネタ(原題)がサブタイトルの元ネタとかこれワケわかんねぇな

『やあやあ、ぼくだよ。聞きたい事はいろいろあるだろうけど、まず最初に』

「ちょっと待って……なんでタイミングを見計らったかのように携帯をバッグから取り出した時に即座に通話状態になったの? ていうかなんで別の世界なのに電話繋がるの? あと僕の居場所が分かっているならなんで助けに来てくれなかったの? 怪我こそしてないけど大変だったんだけど?」

 愚痴っぽくなってしまったが、仕方があるまい。実際大変だったのだ……今は色々あって今夜は僕1人しかこの部屋にいないとはいえ、さっきまで色々大変だったのだ。

『順を追って説明するから落ち着いてよ……まずキミには森の調査と言ったけど、本当はそっちの世界の調査なんだよ。生きているっていうことはまだ大丈夫みたいだねぇ……それで、調査の理由だけど……5年ぐらい前から神隠しに遭ったように突如行方不明者がふえるようになったんだよ。それで、その行方不明になった場所を計測すると、一時的にワームホールの様な物が出来ていて、計測していくうちに発生パターンが見つかるようになって……まあ、つまり森じゃなくてそっちの世界の調査みたいな感じだよ。ああそれと、君の質問に答えた方がいいと思うから答えるけど、君が携帯を手に取った時に通話状態になったのは偶然、電波が届くのはその携帯を特別製にすり替えて置いたから。そして、増援は……あと3日待って』

「大体分かったけど……3日?」

『次に安定して行けるのが3日後だからね……多分それまでは、余程好奇心の強い人間が、余程近づいて、余程運が悪くない限り誰も通れない……タロット占いでそう出てる』

「なるほどね……それなら安心」

『…………『いなづまに打たれた塔』……? ……ああ、うん。問題無いさ。何も問題はない』

「え? 今、『雷に打たれた塔』って……」

 漫画知識なのだが、『雷に打たれた塔』は『死神』ほどではないにせよ、不吉なアルカナだ。

 突如として起こった災害、のような意味合いがあったハズだ。

『ああ間違い間違い、当然逆位置ィ! だったから、逆位置。分かるよねぇ? タロットで逆位置が意味するところ……』

 正位置ではなく逆位置……災いではなかったということらしい。

 ただ……

「確か……『雷に打たれた塔』の逆位置もネガティブな意味合いじゃなかったっけ?」

『ん? どうしたんだい? 何も聞こえないよ……』

「だから! 『雷に打たれた塔』って! 逆位置もネガティブな意味合いを持たなかったかなって! 聞いてるの!」

『くっ……通信妨害……規模はドデカくても、やることはセコいねぇ……!』

 ……乃原さんはいったい誰と戦っているのだろうか?

『聞こえるか分からないけど言うよ。タロットとは別にカードゲームで占ってみたら、2枚目が別デッキから混ざったカード……2日後に何か良からぬ事が起こるという暗示が出たから、ちゃんと頑張って生き延びてほしい…………やっぱりゴーレムよりも墓守の方が強いよねぇ……』

「最後の独り言は何!?」

『ああ、ただの独り言だよ……』

「絶対さっきのも聞こえてたでしょ!」

『……ところで、遊斗はゴーレムと墓守なら』

 乃原さんの言葉の途中だったが、無言で電話を切った。

 しかし、墓守だとかゴーレムだとか、僕の未来に何か関わって来るのだろうか? ……正直、関わりたくない。特にゴーレムとは……


ユートの言っていた通り、塔のアルカナ(雷に打たれた塔)の意味は正位置逆位置共に悪い意味合いを持っています。正位置は災い、逆位置は緊 、  、  の      ……あれ?くっ、通信妨害か(本部感)

次回以降の展開の暗喩でもあるので、興味がある方も調べなくても構いません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ