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人は拾ったスライムで戦闘出来るか?

かんしゃく玉は気持ちが良いゾイ!

「グハァッ! 馬鹿な……この俺が……」

 描写は省略するが、モヒカン不良先輩に呼び出されたが、なんだかんだでを粉砕した。

「兄貴ィ!」

「魔力で体を強化することだけに特化した戦術を得意とする兄貴にタイマンで勝つとか……人間のクセに何者ナニモンだよこいつ!」

 取り巻きが物凄く説明口調なのは気にしないでおこう。きっと気にしたら負けだ。

(雑魚だったよ〜相手)

 僕と……いや、僕に融している真理ちゃんスライムが、僕だけに聞こえるように話しかけてきた。


 真理ちゃん発案の良い考えとはこうだ。

 質量までをもかえられる程の不定形というチート体質を利用して、僕に寄生するようにくっ付いて僕の戦闘をサポートするという作戦だ。

 ……とどのつまり、真理ちゃんに戦闘を任せるという方法だ。学園で五本の指に入る強さの真理ならば相手の力量も知らずに突っ込む馬鹿の相手は簡単、とはドラグさんの弁だ。

 そんなこともあって、2日間でのべ10人くらいの戦闘狂の相手をし、のべ10人くらいの戦闘狂を鬼ヶ嶋教官室に送り込んだ。なお、取り巻きを数に入れた場合、かなり増えるが。

『あはは〜ごめんなさいね〜もう一人の僕がついかっとなってやっちゃったみたいなので〜』

「ン野郎! ぶっ殺してや」

『せいや〜』

『ルゥワァァァァァァ』

 〆にモヒカンを取り巻きにシュートして終わり。まったく……懲りないねぇ、強襲してくる人たち……

「喧嘩があったと聞いて来てみたが……またおまえだったか」

「あ、教官お疲れ様です」

「……ふん、申し訳ないと思うのなら、せめて俺の部屋に持って来い」

『……倒した不良を、かな〜』

「よく分かったな、神河 真理……その明晰さをまず授業で発揮しろ」

 完全に事後処理なんですがそれは……?

「ところで小杉遊斗、この作戦はお前の発案か?」

 鬼ヶ嶋教官がモヒカンとその取り巻きの足を長い縄の一端で縛りながら問いかけてきた。

『ボクだよ〜ボク、真理の発案だよ〜』

「やはりそうか……」

 縄のもう一方の端を肩に担ぎながら、教官が呟く。

「1つ聞くが、それは根本的解決になるのか? ……満足に対する欲求と同じだ。時を経る毎に強くなっていく。そしてそれはいつか破綻する……」

 それだけ言って、教官は不良A不良B不良Cを引きずって、教官室へと戻って行った……

『この男重罪人に付、校内引き回しの刑に処す』

「確かにそんな風に見えたけどそう言っちゃ駄目だから」

 それはそれとしてだ……

「真理ちゃん、教官の言ってた事……たとえ話はさておき」

『この作戦に不備はない(キリッ)』

「不備はないって言われても……」

『ただ、戦闘力の過剰なインフレによって作戦が破綻する可能性が見られた』

「それって不備じゃないかな?」

 某ライダーシステム以上に酷い不備だった。


結果:とりあえず戦えたが、欠陥があったため一時封印

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