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その四

〜☆二人のバイト初日☆〜


「おはよう♪」


「おはようございます!!」


 小野寺は深くお辞儀をした。智美はメイド喫茶の制服を着こなし、はりきっている。小野寺のほうはなれないスカートでたじたじだ。


(永崎さん、かわいい…!!)


 智美を見つめ、小野寺が顔がにやけそうになるのを我慢していると、早速店長(女)に呼ばれた。


「じゃあ、早速入ってくれる?」


「はーい、じゃっ、お願いしまーす♪」


 生きようようと行く智美に小野寺はひょこひょことついていく。


「「お帰りなさいませ♪ご主人様」」


 のりのりに智美は言い、小野寺は恥ずかしそうに顔を赤らめながら言う。しかし、小野寺のメイド服(女装)も捨てたもんじゃない。

 フリルのスカートからのぞく足は、一度も日にさらしたことのないような白さと潤い。顔は智美によって施された化粧の所為もあって透き通るような透明感。それに加えて赤らんだ顔…―――冗談抜きでかわいいしそそる。

 そんな小野寺がすさまじく呼ばれたのは目に見えており、そんな大忙しの時に、


「おー!ここがメイド喫茶か!」


(聖夜!?)


 入り口に現れたのは小野寺の幼馴染、聖夜だった。


「おっお帰りなさいませ…(ヤッヤバイ…せっ聖夜にはばれるって!!)


 何も言われないことを願いつつ、小野寺がサタコラと奥に引っ込もうとしたとき、


「すいませ〜ん」


 聖夜が小野寺に声をかけた。


「なんですか?ご主人様?」


「このみたらしパフェください」


「とっトッピングはいかがなさいますか?」


「(それにしてもかわいいこだな〜)オススメで♪」


(せっ聖夜…)


 冷や汗をかきながらなんとか小野寺は窮地を脱し、あっというまにその仕事は終わってしまった。


「おつかれさまでした〜」


「おっお疲れ様でした〜…」


 へろへろになりながらも小野寺が智美を送り届け、駅に向かおうと振り返った瞬間


「ムゴッ!」


 小野寺は口をふさがれる感覚とともに意識を失った。


つづくよ

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