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強すぎじゃね?スキル

 俺たちは今、【南の森】へとやってきている。


 そろそろ、【自然治癒】のクエストをクリアしようと思うのだ。


 勿論、麗奈にも同じクエストを受けさせてから、俺たちはここへとやってきた。


「一気に終わらせるぞ!レオン、回復は任せた!」


「はい!」


 <<キラーウルフ>>の大群、約30頭程に囲まれた俺たちだが、結衣と二人だけだったあの時とは違い、今では十分に対処が出来るようになっている。


 回復も出来るレオンが仲間になってくれたのが、一番大きい。これで俺は、リスクの高い神衣スキルでも、あまり気にせずに使用することが出来る。


「”神衣:赤神威”!」


 俺の体が炎へと変換される。その炎は、周囲の植物を燃やす事なく、俺の意思で自由に操作することが出来る。


「”ファスト・リロード”、【爆炎弾】!」


 更に、PT内の味方の攻撃に豪炎属性を追加するという効果だが、味方の攻撃が元々炎属性だと、その威力がかなりプラスされるらしい。恐らく、これは”緑神威”や、”黄神威”でも同じだと思われる。


「”フレイムストライク”!」


「”神炎”!」


 味方の攻撃で、次々と<<キラーウルフ>>が消滅していく。俺も、リーボルツに制作して貰った新武器、【妖刀屍鬼ようとうしき】を使い、殲滅していく。


「ガアアアアア!」


 ドス!という音と共に、脇腹に鈍い痛みを感じる。だが・・・


「意味ねえんだよ!」


 その瞬間、”赤神威”の効果である自動反撃が発動した。刀を一閃し、敵を切り捨てる。そして、敵が文字通り命懸けで付けた傷は、既に跡形もなく消え去っていた。体力ゲージも満タンのままだ。


 これも、”赤神威”の効果。PT内の体力は、このスキルが発動している間、常に全回復している。つまり、敵は、捨て身で攻撃してきても自動反撃の的になるだけで、何の意味も無いということ。


 正直、敵が可哀想になるほどの戦力差だった。


「オラァ!」


 【妖刀屍鬼】で更に数頭の<<キラーウルフ>>を切り捨てる。この全身真っ黒な武器は、【紅く燃え滾る骨の王の魂】を使用して制作したもので、豪炎属性と、倒した敵から体力を吸収するという効果を持っている。


 まあ、”赤神威”が発動している今では、その能力は殆ど空気と化しているが。体力減らないし。


 でも、武器としての性能も非常に高い為、かなり気に入っている。


「銀狐、後3頭で終わりだよ!」


「了解!スキル残り時間は10秒だ!」


 残っている敵に向かって、二人で走る。


「”ファスト・リロード”【空間弾】!」


 麗奈の【空間弾】によって、逃げようとしていた<<キラーウルフ>>は退路を絶たれた。そこに俺が切り込む。


「”神風”!」


 先ず近くにいた一頭を一撃で殺した。


「ガアアアアアアアアアアアアア!」


 既に逃げられないと判断したのだろう。敵が二頭同時に飛びかかってきた。


「無駄だって。」


 俺に攻撃してきた敵は、自動反撃によって消滅した。


「・・・・・・やっぱり強いなこのスキル。」


 スキル終了によって減った体力と霊力をレオンに回復してもらいながら、呟いた。

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