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転職完了

「ところで、どうして麗奈が此処にいるんだ・・・?」


 約1年ぶりに麗奈を思う存分抱きしめた俺は、気になっていたことを質問した。本当は抱きしめるだけじゃ全然足りなかったけど、結衣が真っ赤な顔で此方を睨んでいるので自重した。


(これ以上抱きしめてたら止まれないしな・・・)


 恐らく同じ事を考えている麗奈も、顔を赤くしながら答えてくれた。


「私は、【ブライト・アームズ】の社長に、この世界に入れて欲しいって頼み込んだの。」


 その言葉は、俺を仰天させるには十分な威力を持っていた。


「なっ・・・!・・・じゃあ、お前も体力が零になったら・・・。」


 死んでしまうんじゃ?と訪ねようとした俺の唇を、麗奈の人差し指が押さえつけた。


「早とちりしないの・・・。ちゃんと説明するから。」


 そして、大きく深呼吸して喋り始めようとした麗奈を、今度は結衣が遮った。


「一寸待ってください。お二人とも、此処が何処だか忘れてないですか?此処は、モンスターが出現ポップするんですよ?詳しい話は私の道場でお願いします。」


「あ、そうか・・・。そうだな。」


「うん、分かったわ。」


 俺たちが頷くのを確認した彼女は


「じゃあ、そろそろPTを組んでから一時間経つので、先に道場に戻っていますね。銀狐さん、クエストクリア、おめでとう御座います。」


 結衣が言った途端、ジャンジャーン♪と音がして(クエストクリアの音楽だ)、ウインドウが出てきた。


_________________________________________________________________________________


『転職クエスト【神衣剣士しんいけんし】をクリアしました』


『【神衣剣士】に転職しました』


『【神衣の水干(すいかん)】に認められました。スキル”神衣しんい赤神威あかかむい”を習得しました』


『【神衣の緋袴(ひばかま)】に認められました。スキル”神衣しんい緑神威みどりかむい”を習得しました』


『条件を満たしました。スキル”神衣しんい黄神威きかむい”を習得しました』


_________________________________________________________________________________



「うわ、銀狐凄い。強そうなスキルが3つも手に入ったよ?」


「おー。どんな効果なんだろ・・・。」


「それも道場でお話しますよ。多分、スキル説明を見ただけじゃ分からないと思いますし、そもそも、【神衣の水干(すいかん)】と【神衣の緋袴(ひばかま)】を装備した状態じゃないと使用出来ないので。」


「そーなのかー・・・。」


 少し残念だ。帰る途中でゾンビ共に使ってやろうと思ってたのに。


「じゃ、私はもう行きますね。」


 そう言った結衣の足元に魔方陣が広がった。初めて見たが、コレが転送魔方陣なんだろう。ってそういえば・・・


「結衣!【フレアスケルトン】が自爆するなんて聞いてないぞ!ああいう技を持ってるなら、事前に教えてくれてもいいんじゃないか!?」


 こっちは危うく死にそうになったんだから、このくらいの恨み言は許されるだろう・・・と思っていたのだが・・・


「は・・・?自爆・・・・・・?」


 結衣は不思議そうに首を傾げるだけ。


「あの・・・自爆って何ですか?もしかして、銀狐さんが炎に追いかけられていたことと関係が!?」


「おい、それってお前も知らないってこと・・・。」


 そこまで訪ねた所で、結衣は転送されて消えた。時間切れ・・・だったんだろう。


「どういうことだ・・・?くそ、分からない。」


 情報が足りなすぎる。だが、あの様子を見る限り、少なくとも結衣は自爆技を知らなかったってことなのか・・・?


「兎に角、早く行こうよ。私、これ以上ゾンビを見るのは一寸・・・。」


「あ、ああそうだな・・・。」


 結局、俺は疑問を棚上げにして、結衣が待つ道場へと戻るのだった。

誤字脱字が多いという指摘を受けたのですが、自分では何処だか分かりません。皆さん、気が付いた部分がありましたら、教えてくださると嬉しいです。


勿論、感想なども待ってますよー

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