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一体、何処にいるのよ・・・

 ドン、ドン、ドン・・・!


「っく・・・。やっぱり、実弾じゃ効果が薄いな・・・・・・。じゃあ、”ウェポン・チェンジ”!」


 私の両手に収まっていた実弾双銃【ツイン・サーキュリー】が光になって消滅し、その代わりに、光弾双銃【ツイン・トライス】が現れた。私はそれを掴むと同時に”ブースター”を使用して後方へ大きくジャンプし、敵の小型ミサイルを躱すと、双銃を敵に撃ちまくった。


 体のあちこちに銃火器を付けた、鋼鉄で出来た狼の【マシンナー・ウルフ】は、私が撃った光線を体中に浴びて、体力を減らしていく。


「今!」


 敵が怯んだその隙を逃さず再び”ブースター”を使用。敵の目の前に一瞬で移動した。既に私の手には、”ウェポン・チェンジ”により、実弾双銃【ツイン・サーキュリー】が握られている。


「”ツイン・バースト”!」


 スキルが発動し、敵に銃弾が触れると、その瞬間【マシンナー・ウルフ】は断末魔をあげて砕け散った。体力がゼロになったようね。


 ”ツイン・バースト”は、実弾武器専用のスキルで、対象との距離が近ければ近いほど威力が上昇する技。技硬直が二秒ほどあるから、確実にダメージを与えられる時じゃないと使えない大技だ。


 私は、【マシンナー・ウルフ】の死骸に手を触れて、ドロップを回収した。昔、彼と一緒にゲームをしてたときは、こんな雑魚に苦戦したりしなかったのにな・・・。


「全く、何処にいるのよ・・・。銀狐・・・・・・。」


 私は、未だに会えない恋人の名前を呟き、何処までも澄み渡る空を見上げた。


 




 私は、まだ銀狐に会えていない。情報を探そうにも、誰も彼も皆、人を騙すことしか考えていないように感じる。かなりの人数に銀狐の事を聞いて回ったけど、そのうちの何人かは、私を力ずくで連れ去ろうとしたり、PKしようとしたりと、散々な目に会った。


 まあ、現実なら兎も角、ゲームで私に勝とうなんて、百年早いけどね。ゲームでは、ステータスとプレイヤースキルがモノを言うのよ。まだ始まったばかりでレベルがそんなに離れていないし、プレイヤースキルで私と張り合える人間なんて、そうそういないと思う。


 っていうか、掲示板がここまで役に立たないゲームも珍しいと思う。だって、何も書いてないんだよ?モンスター情報、アイテム情報、クエスト情報、全て白紙。情報を独占したいのか、そもそも掲示板があることを知らないのか。


 やっぱり、自力でどうにかするしかないのかな。銀狐が生きていることは、既にメニューの死亡者一覧で確認しているし、その内会えると信じよう。


 となると、それまでにやらなきゃならないことは、強くなることだよね。レベルを上げて、装備を整えなきゃ。銀狐に会えたとき、足手纏いになったら嫌だし。


 私の職業は、【双銃使い】。その名の通り、双銃を使用して戦う職業。このゲームの銃には、実弾銃と、光弾銃の二種類がある。【双銃使い】は、その二種類を、予め登録しておいて、”ウェポン・チェンジ”で変更しながら戦闘する。


 実弾銃には、当然ながらアイテムとして弾を使用する。これが無いと実弾銃は使用出来ないというデメリットがあるけど、威力が高いことと、状況によって弾の種類を交換して臨機応変に戦えるという特徴がある。


 光線銃には弾は使用しない。でも、その代わりエネルギーが無くなるとチャージするまで使用できないデメリットがある。あと、威力も若干低い。ただ、実弾が効きにくい敵には効果抜群だ。


 それと、今私が装備している防具は【未来型防具】シリーズ。このゲームには、【古代型防具】【中世型防具】【現代型防具】【未来型防具】が存在して、それぞれ固有の特殊効果が付いているの。


 【未来型防具】シリーズの特殊効果は、”アタッチメント”の装着。元々の防具に、更にアイテムや特殊装備を装着することが可能なの。


 私は、胴体装備に【ブースター】、腰装備に【初級手榴弾】を装備してる。もっと色々付けられるんだけど、お金の事もあるし、今はこれだけしか付けていないの。


 ・・・取り敢えず、もっとレベル上げしとこうか。もっと強くなるぞー!



___________________________________________________________________________________


名前:桐条麗奈

右手装備:【ツイン・サーキュリー】・【ツイン・トライス】

左手装備:【ツイン・サーキュリー】・【ツイン・トライス】

頭装備:【戦闘服3型・頭】;アタッチメント:

胴体装備:【戦闘服3型・胴】;アタッチメント:【ブースター】

腕装備:【戦闘服3型・腕】;アタッチメント:

腰装備:【戦闘服3型・腰】;アタッチメント:【初級手榴弾】

足装備:【戦闘服3型・足】;アタッチメント:


指輪1:

指輪2:

指輪3:

指輪4:

指輪5:

ネックレス1:

イヤリング:




名前:桐条麗奈

レベル:10

職業:双銃使い

体力:21

霊力:20

筋力:16

防御力:20

敏捷:34

幸運度:18


SP:0


保有スキル

・銃系統スキル【双銃LV12】【ウェポン・チェンジLV10】【ファスト・リロードLV8】【ツイン・バーストLV9】【ツイン・ストライクLV8】

・回避系統スキル【サイドステップLV5】【バックステップLV6】

・補助系統スキル【爆発物の心得LV7】【ブースターの心得LV7】【索敵LV9】【隠密LV7】


称号一覧:PK

装備称号:PK

取得条件:PK プレイヤーを殺害する

称号効果:PK PKする度に全てのステータスに1プラス

さて、麗奈です。彼女は、東区、つまり、未来都市へと向かい、そのまま東を中心に探索しています。まあ、まだ探し始めたばかりなので、後に他の場所を探し始めるでしょう。


あと、防具の名前ですけど、現在の戦闘服は、【戦闘服~型】とかって名前が付くらしいので、それの名前を使わせてもらいました。丸っきり名前が浮かばなかったので。まあ、未来の戦闘服だと思ってください。

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