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第90章 係員
レシートに記載されている道順に沿って、特別な閲覧室へと着いた。
その閲覧室の前には男性が2人、カイツたちを待っていた。
「お待ちしていました。印刷書類を提示していただけませんか」
「これですか」
カイツが持っていた先ほどのレシートがどうやら印刷書類と呼んでいるものらしい。
見せるとカイツから料亭をもって男性が受け取り、2人が右から左から中身を確認する。
「承りました。内部に書籍はすでに用意しています。ここからは私たちの指示に従ってください。よろしいでしょうか」
「はい、お願いします」
カイツが代表して返答すると、こちらへ、とプラスチックでできたような安物のドアを開けた。




