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第77章 マルキラス・ギル

「自分は防衛学校卒業時に、ボタンをいただいた者です。覚えていらっしゃるでしょうか」

「ああ、君か。どうやら立派に働いているようだな」

ヒャカリトには何か思い当たる節があるようだった。

だが、残り3人にとって、彼は初めましての相手だ。

そのため、いったん話を置いて、彼のことをカイツらに紹介するところから始めた。

「彼は本官の3年後輩にあたる。国立防衛学校では首席卒業した本官の卒業記念で記念品をねだり、そのときに制服の第二ボタンをあげた相手だ」

「マルキラス・ギルです。皆様、どうぞよろしくお願いします」

ギルは見事な敬礼をしてカイツらにあいさつした。

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