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第69章 喫茶店
「……いよいよきな臭いな」
動けないのであれば仕方ない。
そう言ってカイツは近くの喫茶店で規制が解除されるまでの間、時間をつぶすことにした。
「テロか。あるいは単なる事故か」
「管理局はどう考えるんだろうね。そこで事故か事件かが決まるわけだし」
ねぇ、とヒャカリトがコーヒーを飲みつつカイツに言った。
実際、今となっては政府がほぼほぼ機能していないところもある。
そのため、ネットワーク管理局がその政府の代わりに動いているところだってある。
ここもその一つだ。
譜柴はあくまでも民間人なので、政府の代わりになることはできないためだ。




