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第68章 封鎖
「じゃあしばらくは会えないだろうな」
「かもしれないな、だけども必ず戻ってくるさ」
譜柴にローリールが答える。
「じゃないとこっちが困る。この船をそのままもらうことになるからな」
笑っている譜柴。
ローリールはそれに手を振って適当に答えた。
少し歩いて、駐機場へやってくると、何やら騒がしい。
「どうかしたんですか」
野次馬にカイツが尋ねると、どうやら小さな爆発事故があったらしい。
「どうする、出ていけないぞ」
「さあな、とにかく今は様子見だ」
カイツがいうと、警官が駐機場の封鎖を実施したということを宣言した。