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第59章 船のこれから
「船は差し上げましょう。私がここにいる限り、船は必要ありませんから」
ロミクの結論は、フルカイツ同盟へと船を譲るということだった。
「では、喜んで」
カイツが即諾する。
だが、問題となるのはこれからだ。
「でも、どうするの。荷物は空っぽだし、人もいない。こんな巨大な宇宙船、操った経験もない。だれか人でも雇うしかないんじゃない?」
サバルはカイツへと聞いた。
ロミクは船の状態を調べたいと言って、船の中へと入る。
危ないかもしれないため、ヒャカリトも一緒だ。
「ここの惑星の人らでも雇うか。フルカイツ同盟はじまって以来、初めての複数船所有だ。慎重にいきたいところではあるけど、この船の存在が明らかになった時点で、必ず別の同盟から狙われるようになるだろうね」
「……また、あの人に頼る?」
サバルが言うあの人というのは、譜柴巳六のことだ。