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第53章 コピー
「ほらこれ、大総統を射殺したあの銃弾ってもしかして」
ヒャカリトが言うが、ローリールは判断を保留する。
「成分分析しないと、それにいま断定するわけにはいかない。詳しく知らないわけだからね」
ヒャカリトはローリールの答えに納得して、黙ってうなづいた。
「コンピューター、銃弾をもらうことはできる?」
「船長の承認が必要となります」
AIの音声が二人に聞こえた。
「……わかった。じゃあ、その成分を教えてくれることはできる?」
ローリールが代わりに提案する。
すぐに目の前の画面に発射した銃弾の成分表が表示された。
「コピーを、つながっているシャトルに送ってくれる?」
「処理します……実行完了」
「ありがとう」
ローリールが返事をして、それからカイツへと戻ることとデータの確認をしてもらうことを依頼した。