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第50章 AIとの会話
「生存者の情報を。君は今まで漂流をしていたんだ」
「生存者は、0名。船長以下、代理人両名以外に生命反応は存在しません」
ローリールの質問に船のAIが淡々と答えていく。
「じゃあ、航海日誌は。閲覧することはできる?」
ヒャカリトが船に訊く。
「はい、代理人にはその権限があります。船長が許可をすれば、いつでも閲覧することができます」
「その船長がいない場合はどうすれば閲覧することができる」
ヒャカリトが続ける。
「船長がおられない場合には、私が閲覧を許可することができます」
「船長は今はいない、不在なのはわかっているだろう。よって代理人が閲覧できるように申請する」
「……申請を承認。航海日誌の閲覧を許可します。第三甲板、18室にお越しください」
すぐにAIがその部屋への行き先を床に矢印として表示する。
また、それと同時に空気の流れを感じる。
「酸素濃度上昇。14%、16%……」
ローリールが体につけているセンサーが酸素濃度が上がっていくのを感知していた。
同時に、ヒャカリトがカイツへと連絡し、さらに奥に入ること、そして航海日誌を閲覧することを報告した。