41/90
第41章 限界
航跡をたどり続けること3日。
なんと、1回もワープをしていないようだった。
「……ここまで飛ばないってのも珍しいな」
「エンジンが壊れてたのかな」
カイツのつぶやきに、ローリールが答える。
サバルとヒャカリトは、AIのジョージとヨウビと話し合っていて、どこまで続くのかの予想を立ててもらっている。
「どうやら5分の1光年先までは観測できるみたいだね」
ヒャカリトがカイツたちにAIたちとの話の結果を教える。
「1兆9千億kmくらいってことは、そこまで飛んだ方が早いな」
そういって、全員にシートベルトを付けさせる。
「ワープして、場所は航跡で、ここから5分の1光年先に着地するように」
了解と、声が聞こえる瞬間、ワープした。