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第37章 決定
「……てなると、また宇宙に行かないとね」
サバルがカイツに言う。
「半年ごとの議会報告は俺らに科された義務だ。だから、それをしなきゃならないから、そのためにここに戻ってくる必要がある。それでも行くかい」
カイツへとサバルが答える。
「もちろん。この星へ攻撃したモノの正体も知りたいし。もともとそれが目的だしね」
「何か他に意見があるかな」
カイツは残り2人、ヒャカリトとローリールに尋ねる。
二人は首を横に振った。
「もともと自分らもそのつもりだから。大丈夫」
「出港準備、整えておくね」
ヒャカリトはすぐに部屋から出ていく。
ローリールもヒャカリトを追いかけていった。