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第32章 正体調査
「教授さん、元気そうで良かったな」
カイツが、サバルの肩に手を置きつつ話す。
「そうね」
サバルはカイツにそう答えた。
顔つきは、とても嬉しそうだった。
さて、とカイツは面々に語りかける。
「ここからどうしようか。しばらくはここに逗留することもできるわけだけど……」
ちらりとサバルをみるが、サバルはここにいてもいなくてもどちらでもいい感じだ。
「そうか、一旦、ここにロミクさんたちを隠しておこうと考えたんだがな……」
「自分らはどうするんだ」
カイツが言うと、ローリールがカイツに聞いた。
「この惑星を、こんなのにした正体、知りたくないか?」
「知りたいっ」
真先に言ったのはサバルだ。
ここまで積極的なサバルも珍しく、だから他の4人も惑星全土に大激震を及ぼした正体というのを探すことになった。