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第27章 微弱電波

「では、出発だ」

カイツの号令で、2つの船はゆっくりと動き出す。

第5惑星へは、手も届きそうな近距離だ。

「……航空管制、応答なし」

ヒャカリトが、カイツに声をかける。

「そのまま直進。応答あるまで声をだし続けろ」

カイツの声に反応したのか、何かが声をかけて来た。

「…ちら、第4…系、あな……ど……ちら」

「微弱電波補足。解析試みます」

すぐにヒャカリトが言った。

サバルは、生きているか死んでいるかも分からない恩師のことを祈り続けた。


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