第1章 発端
銀河を統括しているウルタードン国、通称"帝国"は、頂点であり絶対的な権力を持っている"大総統"によって統治されていた。
帝国に立ち向かえる国家は、全て潰されており、帝国は盤石な基盤を築いていた。
しかし、大総統が暗殺されたことにより、帝国国民は帝国に反旗を翻すようになった。
誰が暗殺をしたのかは分かっていない。
だが、理由だけなら既に分かっていた。
帝国を統治する上で、独裁政治を行っていた大総統は、制圧した国々に対し、過酷な税を課し、人々は大総統を恨んでいた。
一方で、父子の2代で銀河中央部にあった弱小国を銀河を統括するまでに成長させたその手腕は、非常に評価もされていた。
暗殺は、パレードをしているさなかに起こった。
オープンカーに乗り、首都惑星の大総統宮で軍隊に囲まれながらパレードをしていると、一発の銃弾がどこからか飛んできて彼の頭を打ち抜いた。
その瞬間の映像は全銀河で放映されており、衝撃は全勢力へ及んだ。
そして、この期を逃すものかということが起こり、戦国時代へと突入した。
その中で銀河辺境地域で旗揚げした1勢力が、"フルカイツ同盟"だった。
仲良し4人で構成されたこの同盟が、重要なキーを握るとは、誰もこのときには思い浮かばなかった。