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自称女神に会いました

「ここは…どこだ。確か俺は手榴弾に覆いかぶさって…」


「ええ、神崎信也さん。あなたはそのまま亡くなりました。おっと失礼…私はルリ。女神です」


 やっぱ俺は死んだのか。ってこの人自分で自分のことを女神って言わなかったか?よく見ればなんか神々しい気もする。あ、これはもしかして転生とかいうものじゃないのか。


「えぇ。信也さんはこれよりシンヤ・デンティスという第二王子として生きてもらいます。ステータスはこちらでいろいろいじっておきましたのでここでご確認ください」


 えーっと、ここは定番のステータスオープンって言ってみるか。

 俺は右手を前に出し唱えた。


【名前】 シンヤ・デンティス

【年齢】 10

【種族】 人族

【レベル】 1

【称号】 デンティス王国第二王子 転生者

【魔力】 300

【筋力】 25

【敏捷】 56

【運】 45

【スキル】 無詠唱 アイテムボックス 隠蔽 身体強化 経験値増大

【固有スキル】 神眼 世界辞典 異世界商店

【魔法属性】 全属性


「わぁお…俺、チートだあ…」


「シンヤさんに課せられた使命などは一切ございませんので好きに生きてください。まあ国王が腐ってるんですが」


 ん…?なにか聞き逃せない言葉が聞こえた気が。国王って俺の親ってことだよな。それが腐ってる…つまりそういうことか?


「少し説明させていただきましょう。デンティス王国はおよそ400年前に建国された国です。建国当時は大陸の実に半分を支配する王国でした。しかし第4代目国王の時代から悪政を敷くようになり貴族がほとんど離脱。それ以降王族は腐りきり初代国王からの義理で仕えているスカイ公爵のみとなりシンヤさんは生まれてすぐに国王により押し込まれました。国土も王都とその周辺だけとなりこの世界で有数の弱小国家です。おっと、もう時間が来ましたね。たまにでいいので神殿にお祈りにいらしてください。これからの人生に幸あらんことを」


「ちょ、まだ聞きたいことが」


 にこやかにほほ笑むルリ様を見ながら俺の意識は再び落ちていった。

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