商会の後ろ盾になろう
「で、まあ次で最後ですね。加護は…加護なので。世界辞典は森羅万象を知ることができるようですね。ちなみになんですがダンジョン14の階層数もわかりますしボスについてもわかります」
「それは本当か‼ぜひ、その情報を売ってくれないか?」
いきなり壮年の男性が叫んだ。その横には妻らしき女性と子供だろうか。三人いる。
「えーっとあなたは?」
「あぁすまん。Sランク冒険者のガルマだ、こっちは妻のアリー、この若いのは俺の弟のエリオス、そして俺とアリーの子供のロッキーとファルだ。で、いくらで売ってくれる‼」
「いやー詳しいことは言わないけれど…冒険者ギルド向けには階層数は4桁を超えることですかね。ガルマさんたちへのアドバイスは…100層以降は地獄だとだけ。それと99層にエンシェントドラゴンがいるらしいですけど攻撃しては…いや戦うのはいいと思いますが殺してしまうのはだめです。神話の時代から生きているらしく非常に大事な役目を持っているらしいので」
「お、おう。ありがとな…っと商会長がいらしたみたいだぞ」
「それじゃこの話はおしまいだな。あー結構離れたほうがいいと思う。さてと、そこのお嬢さんをこっちに持ってきてもらえますか?」
俺のこの変わりようを見て女はプルプルと震えだし周りの人たちは少し苦笑いしていた。何やらお嬢さんと丁寧に言ったのに違う意味にとらえたらしい。ちなみに商会長はダンディーな髭を蓄えた人だ。王族と取引があるとも聞いていたので太っているのかと思ったらすらっとしていて驚いた。
「ギルドマスター、その急ぎの用ということで参上いたしましたが…何故娘が縛られてるんです?しかも口を塞いで」
「カモウケ、実はなアメリーが実際は処刑されることはないがそれくらいの暴言を吐いたのだ。一つは冒険者に向かって…これだから無法者は嫌いだ、とね」
「なんと、幼き頃から冒険者あっての商会だと教え込んできたというのに…」
「まあこのくらいだったら解雇とまではいかなくても減給とかでいいのかもしれないが…問題なのは二つ目だ紹介しよう。この方はデンティス王国第二王子シンヤ・デンティス殿下だ」
俺の名を聞いた途端に顔が青くなるカモウケ。まあそうだろう、おそらくどんな問題なのかわかってしまったのだから。
「そそそ、それは大変申し訳ございませんでした‼」
「カモウケさん、頭をあげてください。聞きたいのはあなたからの謝罪ではなくこの女…クズリーからの謝罪ですから。まあでもその罰を与えないわけにはいかないので私からの罰は私のところに明日までに金貨10枚で許します。あとはクズリーとあなたの奥さんの再教育でしょうか?いや、奥さんはおそらくよくないでしょうから会わせないようにしてください。あああと私がカモウケ商会の後ろ盾になりますから」
さらっと後ろ盾になることを伝えたのだった
本当にザックリとしてしまってすみません。あと次回まで同じ日が続きます。




